本田圭佑が移籍するメキシコリーグってどんなトコ?

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今夏ミランを退団した本田圭佑の新天地が、メキシコ最古のサッカークラブであるパチューカに決まった。

トルコの名門ガラタサライやアメリカ・MLSへの移籍が取り沙汰される中、本田は報道を「全く信じるな」と語っていたが、まさかメキシコになるとは誰も予想だにしなかったであろう。

メキシコの新シーズン(2017-18)は、一週間後の21日に迫っており、本田のパチューカは、23日にプーマスUNAMと対戦することになっている。

では、メキシコの国内リーグとは一体どういうところなのだろうか?

国内の勢力図は?

メキシコの1部リーグは「リーガMX」と呼ばれ、現在は秋・春(前期と後期)の2ステージ制で行われている。

18クラブが半年ごとに一回戦総当たり+プレーオフを行い、優勝チームを決めるシステムで、つまり、1年間に2つのチャンピオンが生まれることになる。

国内リーグの優勝回数は、日本でもお馴染みのクラブ・アメリカ、純血主義で知られるチバス・グアダラハラが12回で並んでおり、以下、トルーカ(10)、クルス・アスル(8)、プーマスUNAM、レオン(7)と続き、本田が加入したパチューカは6回となっている。

しかし、パチューカの優勝はすべては1999年以降で、近年その強さは出色しており、毎シーズン優勝候補の一角に挙げられている。

ただ、かつて、メキシコの選手が国外へ挑戦しない理由として「給料の良さ」が挙げられたように、どのクラブも一定以上の資金を有し、同じスペイン語圏の中南米から、有望なタレントをかき集めている。

そのため戦力は均衡しており、また、短期間のリーグであることから、どこが優勝してもおかしくない群雄割拠のリーグといえるだろう。

ちなみに、日本人で初めて同国のプロサッカー選手となったのは百瀬俊介。本田が加入したパチューカには、元U-23日本代表FW福田健二が在籍した。また、現在J2のFC岐阜でプレーする小野悠斗は同2部リーグでプレーした経験を持っている。

MLSよりレベルは高い

先日閉幕したFIFAコンフェデレーションズカップにメキシコも出場していたが、彼らがワールドカップなどの国際舞台で結果を残していることは広く知られている。

一方、宿敵アメリカの国内リーグであるMLSがこの10年、毎年のように大物選手を獲得し賑わせているのに対し、メキシコの国内リーグが話題に上ることはあまりない。

ではどちらのレベルが高いのか?ということになるが、結果だけを見ればその差は歴然だ。

こちらは北中米のUEFAチャンピオンズリーグに相当する、COCNACAFチャンピオンズリーグ(旧チャンピオンズカップ)の優勝回数をご覧いただきたい。

1位 33回 メキシコ
2位 6回 コスタリカ
3位 3回 エルサルバドル

8位 2回 アメリカ

メキシコ勢の33回に対し、アメリカ勢はこれまでたった2回しか優勝したことがないのだ。

しかも、現行のシステム(CL)に変更されて以降、メキシコ勢が9連覇中であるのに対し、アメリカ勢は、準優勝が1回あるだけで、メキシコ勢に全く歯が立っていないのである。

ちなみにパチューカは今年5度目の北中米王者に輝き、12月にUAEで開催されるクラブワールドカップにも出場する予定だ。

以上のことからも分かるように、メキシコの国内リーグはネームバリューこそMLSには及ばないものの、CONCACAFでは圧倒的な強さを持ち、その平均レベルは南米勢と同等かそれ以上といっても差し支えないハイレベルなリーグなのである。

そして、パチューカはその中にあっても、「21世紀に入って最も成功を収めているクラブ」と言えるだろう。