20代後半〜30代前半の皆さんにはドンピシャのはず……! 「スーパー戦隊」玩具の大人向けブランド、バンダイ「戦隊職人」から渾身の一撃です。

 

いまから24年前となる1993年に放送されていた特撮ヒーロー番組、「五星戦隊ダイレンジャー」。ここに登場する巨大ロボット「大連王」が、当時発売された玩具を復刻しながらディテールを一新。「五星戦隊ダイレンジャー 五星合体 DX大連王」として現代に復活しました。

 

2万円以上の高価商品ながら購入者を募る“リクエスト販売”で2000個を達成

この「DX大連王」は一般店頭には並ばない、バンダイ公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」限定商品。そのうえで、非常に珍しいのが“リクエスト販売”という方法をとったこと。購入者を募り、それが一定数以上に達した段階で商品化が決まるというもので、いわゆる“クラウドファンディング”に近い販売方法です。

 

そして本製品は税込2万3760円とかなり高価なアイテムながら、商品化の条件だった2000個の受注をなんと受注開始からわずか1日で達成。さらに3日後には3000個を達成し、ファンの熱量と支持層の厚さが証明されることとなりました。リクエストの受け付けは現在も継続中で、締め切りは2017年7月18日(火)23時。

↑気伝獣・龍星王(りゅうせいおう)。人型の「気伝武人」(全高約24cm)に変形します

 

↑気伝獣・星獅子(せいじし)、星鳳凰(せいほうおう)

 

↑気伝獣・星天馬(せいてんま)、星麒麟(せいきりん)

 

「大連王」は「気伝獣」とよばれる5体の生命体が合体した巨大ロボット。ファンタジー+東洋風モチーフによるデザインコンセプトは1993年当時に斬新だったのはもちろん、今でも熱狂的ファンが多いことで知られています。

↑4体の「気伝獣」が合体し、そこに「龍星王」が乗り込んだ状態である「天空気殿」。かつての玩具と同様、新しい「DX大連王」でももちろんこれが再現可能

 

↑そして5体が合体することで「大連王」となります。「DX大連王」では全高約34cmという圧倒的なボリューム感があり、それもロボット玩具としての魅力を高める一因に

 

なぜリクエスト販売? なぜ「大連王」が選ばれた?

数あるスーパー戦隊ロボのなかでも、本プロジェクトは「DX大連王」を現代によみがえらせることが重視されています。当時のものをそのまま復刻するのではなく、外見の印象を崩さず多数のアレンジを加えた新商品という位置づけ。“リクエスト販売”という手法も含め、珍しいことづくしといえるでしょう。

 

そこで今回は新商品の「DX大連王」を手がける、バンダイ「戦隊職人」チームのN野さん、S田さん、M尾さんの3名合同名義によるインタビューを実施。本製品にかけた思いのたけを語ってもらいました。

 

――今回、リクエスト販売という特殊な販売方法がとられた理由を教えてください。

戦隊ロボシリーズの復刻企画を検討するなかで、お客様と一緒に双方向で商品化を盛り上げられる・お祭り感を高められる方法がないか、と模索していました。そこで着目したのが、今回のリクエスト販売という手法です。“商品化要望の声が多ければ商品化が決まる”という仕組みのなかで、お客様自身にも“主体的に商品化に関わっている”という感覚を持っていただけるとうれしいですし、普段は玩具を買わないようなお友だちにも口コミで本企画を広めていただくなど、商品化決定までのプロセス自体をひとつのエンターテイメントとして盛り上げることができればと考えました。

 

――数あるスーパー戦隊ロボのなかで「大連王」がチョイスされた経緯は?

過去に実施した商品化希望アンケートにおいて、「大連王」の人気が非常に高かったことが大きいです。これは、大連王自体の人気もさることながら、「五星戦隊ダイレンジャー」を視聴していたメインの世代が20代後半となり、弊社「プレミアムバンダイ」の利用者層とマッチしていることも影響していると思います。同じく「五星戦隊ダイレンジャー」からは変身アイテムの「オーラチェンジャー&キバチェンジャー」をすでに商品化した経緯もあり、実感としても人気を確認できていたため、今回「大連王」に白羽の矢が立ちました。

↑プレミアムバンダイで発売された「五星戦隊ダイレンジャー オーラチェンジャー&キバチェンジャー」。1993年当時のなりきり変身アイテムを復刻しつつ、新しい仕様を加えた「戦隊職人」ブランドの商品

 

――これだけ古い商品をよみがえらせるのはかなり難しかったと思います。当時の資料や手がかりは残っていたのでしょうか?

具体的な資料として残っているのは、まさしく当時(1993年)の商品サンプルくらいしかありません。設計データ・金型データは残っていなかったため、映像作品や書籍、そして当時のデザイン画なども参考にしています。

今回の商品化に際し、当時品をパーツごとに3Dスキャンを行い、そのスキャンデータを元にディテール追加や構造変更などを加えながら、地道な設計作業で復刻を進めています。もちろん、長年の戦隊ロボ玩具の開発・設計・生産経験で培ってきた「現在だからできるデータ設計・金型技術」を駆使し、当時品より「より良い」「より遊びやすい」商品になるようスタッフ一同取り組んでいます。

また、商品仕様検討時に参考になったのは、当時品を持っているお客様のレビューなどです。当時品に対しての不満や「もっとこうなっていたらよかった」という“答え”を見てから物づくりができるので、復刻版の商品仕様を固めるうえではこれらを非常に重視していました。

↑1993年に発売された「DX大連王」。細部のディテールの多くはシールを貼って再現する仕様でした

 

↑2017年版の新商品「DX大連王」。旧商品でシールだった部分を立体的な面構成で再設計し、すべて彩色済みの仕様に変更。さらに、腰にある刀のサヤの向きも劇中仕様に合わせ変更されています

 

↑「気伝武人 龍星王」は右手首を差し替え可能に。棍棒(気伝飛龍棍)を回転させる、印象的な必殺技の動きを再現できるようになっています

 

――「DX大連王」について、Webの特集ページやブログなどでまだ公開されていない仕様、ポイントなどがあれば教えてください。

リクエスト3000個達成に伴い特典の「天宝来来の玉」を現在開発中なのですが、これがアクリル素材を使った非常に高級感のある見映えになっています。

また、「DX大連王」に関連する復刻企画第2弾として発表した「ウォンタイガー」も、今回の「大連王」と連動する合体ギミックを搭載する予定です。また「ウォンタイガー」といえば、彼にも専用の「天宝来来の玉」が存在するんですよ。こちらもどのような形でご用意するか検討中ですので、楽しみにお待ちいただければと思います。

↑リクエスト販売の3000個達成記念に用意される特典、「天宝来来(てんぽうらいらい)の玉」

 

↑「五星戦隊ダイレンジャー」で6人目の戦士・キバレンジャーとともに登場した「ウォンタイガー」。「大連王」に続く復刻企画第2弾として、こちらもリクエスト販売が決定しました(写真は1993年当時商品「DXウォンタイガー」のもの)

 

――「戦隊職人」シリーズの今後の展開について教えてください。

今回の「大連王」復刻企画の好評を受け、まずは同じく「ダイレンジャー」から「ウォンタイガー」を選定し発表しました。皆様からの要望が続く限りは、今後も引き続き歴代スーパー戦隊ロボの復刻は続けていきたいなと思っています。

スーパー戦隊シリーズは、ファンのなかでも世代によって好きな作品・好きなロボの嗜好がまったく異なるという特性があります。そのため、次の企画をどの作品の何にするかを検討する会議は、いつも白熱しますね。これまでの「戦隊職人」は、比較的90年代に放送されていた作品からの商品化が多かったのですが、そろそろ80年代作品にさかのぼってみるなど、新たなトライがあってもいいころかな……と考えています。ご期待ください!

 

リクエスト受付は7月18日(火)まで

大人になったスーパー戦隊ファンたちの思いを一身に受け、着々と準備が進められている2017年版「DX大連王」。発売当時に買ってもらえなかった、という人たちはもちろん、近年になってからスーパー戦隊ロボにハマった玩具ファンにとっても注目の一品となりました。リクエスト販売の受付は2017年7月18日(火)23時までと迫っているので、気になっている方は早めの申し込みをオススメします!

 

(C) 東映