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コーヒーは、深煎りの香り高い豆を楽しむシアトル系コーヒーチェーンを中心とした「セカンドウェーブ」の時代から移ろい、今は豆の素性にまでこだわって1杯1杯をハンドドリップする「サードウェーブ」の時代と言われている。そこで注目を集め始めているのが電気ケトルだ。お湯の出方を細かく操作できるだけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶、中国茶など飲み物に最適な温度で沸かせる温度調節モデルも増えている。そこで今回は、1万円前後のモデルを中心に、電気ケトルの使い勝手を比較してみることにした。



HARIO

V60温度調整付きパワーケトル・ヴォーノ

実勢価格:2万1600円

お湯の温度を60℃〜96℃まで1℃単位で設定でき、15分間の保温機能も備える電気ケトル。形状は従来から販売しているケトルや電気ケトルの「Buono」シリーズを踏襲。コーヒーのハンドドリップに適したノズル形状を採用するなど、コーヒーに関連する製品を多数製造・販売するメーカーらしいこだわりを見せるモデルだ。水が入っていないときに自動で加熱を止める空だき防止機能や、10分間操作がなかったときに自動で電源を切るオートパワーオフ機能などの機能も備えている。

沸騰速度



「MAX」の文字が浮かび上がるように取り付けられており、最大容量が分かりやすい。消費電力が6機種の中で最も低いこともあって、沸騰速度は最も遅かった。(3分59秒/500ml)



注ぎやすさ



注ぐスピードは速くはないが、さすがにコーヒードリップ用のケトルを以前から作っているだけあって、ハンドドリップ時の注ぎやすさは抜群だ。(約10秒/500ml)

 

使い勝手の良さ



電源オンから「Warm」ボタンを押すと100℃設定、上下ボタンを押すと温度設定が可能という点は少し迷ったが、音でお知らせしてくれるのは便利だ。



お手入れ



手が十分に入るし、余計なパイプなどが内部にないので洗いやすい。しかし「MAX」の目盛りが出っ張っているので、洗うときにはケガをしないように注意したい。



IT・家電ジャーナリスト/安蔵靖志の評価





お湯の沸く温度が遅くて使い勝手にクセもあるものの、機能性は抜群

消費電力が900Wと最も低いため、お湯が沸く時間が最も長いという結果にはなってしまったが、60℃から96℃まで1℃単位で設定できる温度調節機能は便利。コーヒーや紅茶などを入れる際に、徹底的にお湯の温度にこだわりたいという人はこれ一択だろう。ボタンが小さくて操作が分かりづらいという難点はあるものの、ここまでのこだわりはほかの5製品には見られない。設置面積が少し広めではあるものの、デザインもなかなか良い。最大の弱点はほかのモデルよりも価格が高いというコスパの悪さだ。

安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー、AllAbout家電ガイド。KBCラジオ「キャイ〜ンの家電ソムリエ」にも出演中。

※『デジモノステーション』2017年5月号より抜粋

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