富山市に本社を置く総合機械メーカー「不二越」の本間博夫会長が、「富山生まれの人は採らない。閉鎖的な考え方が強い」と発言して物議を醸している。7月5日(2017年)の中間決算発表の会見で、本間会長は現行の富山・東京2本社体制を東京に一本化すると発表したなかで、今後の海外での事業拡大のためには「富山で生まれて、幼稚園、小学校、中学校、高校、不二越・・・。これはダメ。変わらない。地方で生まれて、富山大学に来た人は採る。富山には閉鎖された考え方が強い」と語った。

「もっと広い視野を持って」というつもりだったのに・・・

不二越は1928年に富山市で創業。その後、社名が地名(不二越本町)となるなど、企業城下町と一体で発展してきた。社員の8割が富山県出身だ。2020年に売上高4000億円を目指し、人材確保が課題だが、機械メーカーのイメージが強く集まりにくい。

コメンテーターで作家の吉永みち子は「東京出身の会長としては、感じるところはあったのでしょうが、オープンなマインドがないと海外進出はできませんよ。社員のマインドを変えていきたいと発言すべきでしたよね。誤解を受けやすい発言だった」と話す。

テレビ朝日解説委員の玉川徹「知名度が全国的じゃないなかで、地元から8割採用しているようではダメだという危機感があったのではないでしょうか。それを社内や人事担当者に言っていたまま発言してしまったのではないか」

吉永「トップは発言がどんな影響をもたらすか考えないと、会社にとってダメージになりますよ。社員もみんな困ってるでしょう」

会長の不用意な発言で思わぬ知名度アップとなったのは皮肉だ。