隻腕の11歳少年が「奇跡の本塁打」 人生初アーチに全米感動「良いスイングだ」
生まれつき左手がないブリッグス君、右手一本で呼んだ奇跡「打った瞬間、行くと…」
米国のリトルリーグで隻腕の少年が「奇跡の初アーチ」を放ち、全米で感動を呼んでいる。生まれつき左手がない11歳の大打者は、右手一本でバットを振り抜き、公式戦で2ランをマーク。観客は大興奮となったことを米メディアが報じ、米国で最も権威のあるスポーツ総合誌「スポーツ・イラストレイテッド」は感動の瞬間をツイッターで動画付きで紹介。ファンから「感動的だ」「本当に素晴らしい」と絶賛が相次いだ。
「隻腕の11歳リトルリーガー、キーナン・ブリッグスがオールスタートーナメントでキャリア初の本塁打を放つ」と報じたのは、米USAトゥデーだ。
記事によると、ブリッグス君は生まれながらに左手がなかったというが、ウォーレン郡、ケンタッキー州の人々は彼の友人、クラスメートがするスポーツなどの参加を禁止することはなかった。野球もその一つで、ブリッグス君は「ウォーレン・カウンティ・サウス」というリーグの10、11歳からなるオールスター選手に選ばれたという。
そして、1日に行われたオールスタートーナメントで、奇跡の主人公となった。
「スポーツイラストレイテッド」が公開した動画では、背番号32をつけたブリッグス君は右打席に立ち、体を上下に揺らすようにタイミングを取っていた。バットを右手一本で持っている。そして、ボールが来ると、左足をすり足気味に上げ、左手で反動をつけるようにして体全体で振り、豪快にバットを一閃した。
見る限り、左手がないことを除けば、通常の選手と変わらぬ、いや、それ以上の迫力のあるスイングである。
球場は悲鳴にも似た大歓声、ツイッター上でも反響「良いスイングだ、キーナン!」
左中間後方に放たれた打球はやがて、外野フェンスを越えた。見事なホームラン。劇的な瞬間を目撃した客席からは悲鳴にも似た大歓声が沸き起こり、この一発が持つ重大さを物語っている。
記事によれば、ブリッグス君の2ランはキャリア初のホームランで、試合も20-7で大勝し、大きく貢献したという。
さらに、「ボーリンググリーン・デイリーニュース」を引用する形でブリッグス君の感想を紹介。「気分は最高です。打った瞬間、行くなと思いました。本当に最高です」と話したという。そのコメントはメジャーリーガー顔負けだ。
「奇跡の本塁打」を受け、ツイッター上では大きな反響が沸き起こっている。
「良いスイングだ、キーナン!」
「素晴らしい」
「最高だね」
「ブラボー、ブラボー」
「本当に素晴らしいよ」
「感動的だ!」
このように称賛を浴びていたブリッグス君。たとえ、ハンディを持っていても、諦めずに立ち向かえば、大きな結果を成し遂げることができる。11歳の「小さな大打者」が描いたアーチが、それを証明していた。