仏南部のニースで、花火の見物客にトラックが突っ込んだ現場で犠牲者を追悼する人々(2016年7月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】南仏ニース(Nice)で86人が死亡したトラック突入事件から14日で1年を迎えるにあたり、仏週刊誌パリ・マッチ(Paris Match)が当時の現場の防犯カメラ画像を掲載したことについて、フランスの裁判所は13日、「節度を欠いている」として掲載された画像のうち2点の今後の使用を禁じる判決を下した。ただし、掲載誌の回収を求める検察当局の要求は棄却した。

 事件は昨年7月14日、ニースで革命記念日(Bastille Day)の花火見物に訪れていた人々の列にチュニジア人の男が運転するトラックが突っ込み、86人が死亡したもの。

 被害者団体は、パリ・マッチが現場の防犯カメラ画像を掲載したのは事件を扇情的に表現していると非難。パリ(Paris)の検察当局は、画像が掲載されたパリ・マッチ最新号の回収を求めていた。

 判事は、掲載画像のうち2点について「人間の尊厳に対する攻撃」とみなし、「死から逃れようと逃げ惑う人々や、死にゆく人々に対する節度を欠いている」として、今後は出版・インターネットを問わず掲載を一切禁じたが、掲載誌の回収は認めなかった。

 パリ・マッチ側は判決を歓迎し、読者には真実を知る権利があり、同誌はその権利を守るとの声明を発表した。

 パリ・マッチの編集者オリビエ・ロワイヤン(Olivier Royant)氏はこれに先立ち、画像掲載の意図について、事件から1年を迎えるにあたって犠牲者を追悼するためだったと説明していた。
【翻訳編集】AFPBB News