松田聖子

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 歌手の松田聖子が7月9日、東京・日本武道館でコンサートを行ったが、数日前に転倒して負傷したため、イスに座ったままの歌唱となった。

 公演前に聖子の肉声テープで「不慮の負傷により、公演内容が変わること申し訳ありません」というアナウンスが流れると、満員の観客はどよめいたが、ステージに現れた聖子に対しては不満の声が上がることはなく、大きな拍手で迎えられた。早々に歌われた「あなたに逢いたくて」の後、聖子は「本当にごめんなさい。背中と腰を打ちました。一時は立ち上がることができなくてコンサートができるか心配でしたけど、みなさんにお逢いしたくて」と、曲名に絡めて挨拶した。

 関係者によると、この負傷によりステージ上の演出はかなり変更され、曲順も当初の予定と変わったという。聖子は曲によっては少し立ち上がって歌う場面もあったが、基本は座った状態。その姿は痛々しく、ファンからは応援の声が一層、強まっていた。ただ、悲愴感だけで終わらせないのが、さすが聖子。曲間のMCではその負傷を笑い話にする ようなところもあって、明るく場内を盛り上げた。

 そんな中、一部ファンの注目をひそかに集めたのが、聖子が立ち上がるときにサポートしていた若いイケメン男性だ。

「若い男が横にいると、いつでも彼氏に見えちゃうよね」
「誰だろう、すごくかっこいい」

 客席からそんな声が漏れ聞こえたが、ステージはアコースティックバージョンでの「秘密の花園」「モッキンバード」で“主役”を奪わせなかった 。負傷により今後の予定に変更があるかどうかもファンの気になるところだったが、現時点では8月の福岡、名古屋での公演は予定通りで、それどころか、11月の渋谷オーチャードホールでのジャズライブまでも告知した聖子。ライブ終盤、大ヒット曲「青い珊瑚礁」ではゴージャスな車イスに座って移動しながらの熱唱。気がつけば、総立ちの観衆の中には涙して聴いている人が何人も。負傷を何度も謝りながらの歌唱が、むしろ感動を大きくしたようだった。

 これには関係者からも「実際には立ち上がるのに激痛が走るような状態だったのに、歌自体にはなんの影響も感じさせないのだからすごい」という声が聞かれた。

 先ほどファンに注目されていたイケメン男性に目をやると、出番がないときでも聖子に熱視線を送り続けているように見えたが、聖子本人から、彼はダンサーの東山竜彦だと紹介された。東山は以前から聖子のコンサートではおなじみの出演者だったが、通常のコンサートでは聖子のオーラの前に、今回ほどは気にされた様子はなかった。負傷サポートであらためて注目された形なわけ だが、ファンからは「彼、ずっと聖子ちゃん見つめてたね」と記者よろしく、そこは見逃されていなかった。

 先日は娘の神田沙也加が俳優・村田充と結婚し、祝福コメントもパーティー出席もなかったことで親子の不仲が騒がれた聖子だが、本業ではそんなゴシップを吹き飛ばすぐらいのクオリティがあった。この点は、『アナ雪』でブレークした沙也加でも及ばないところだった。
(文=片岡亮/NEWSIDER)