各地で最高気温が更新されるようになりました。さっぱりとした冷たい食べ物が欲しくなりますね。今日、7月14日は「ゼリーの日&ゼラチンの日」です。ゼリーはゼラチンを使ったフランス菓子であることから、フランスの革命記念日と同じ7月14日に制定されました。語源はラテン語の「ゲラーレ (gelare)」固まるという意味の言葉に由来し、英語で「ジェリー (jelly)」、フランス語で「ジュレ (gelee)」と言います。古代ローマ時代からあったとされるゼリーは、美術品同様、フランスで改良されてアメリカへわたり、世界中に伝わっていったことが言葉の変遷からわかりますね。

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天才菓子職人、アントナン・カレーム

ゼラチンは、18世紀初頭から主に工業用に使われていましたが、18世紀後半から19世紀前半頃には、食用へ使われるようになりました。フランスの天才菓子職人、アントナン・カレームの手により、ゼラチンを使った多くのデザートが作られて、定着したとされて伝えられています。当時は硬い食感が好まれていたことと、固める技術が発展していなかったため、現代に比べてゼラチンの分量が多かったそうです。どんな味だったのでしょう?

フランス菓子と言えば…


「ヴィーナスの誕生」と「コーヒーゼリー」

フランス菓子の老舗「かをり」(横浜・関内)では「ヴィーナスの誕生」という名のゼリーがあります。レーズンサンドやチョコレートが定番の同店ですが、この時期はぜひ、見た目も涼やかなゼリーをいただきたいですね。「ヴィーナスの誕生」は宝石のゼリーとも言い、ゆず、ピーチ、ブルーキュラソー、オレンジ、ペパーミント、アップル、紫いも、グレープ、とそれぞれ天然素材を使用しています。また、ミカド珈琲(東京・日本橋)が発祥と言われるのがコーヒーゼリーです。意外なのですが日本以外では珍しい味のようです。
※「かをり」は現在、レストランは休業しフランス菓子の持ち帰り販売だけとなっています。(オンラインでも購入可能)

コーヒーゼリーは日本発


7月14日を「パリ祭」と呼ぶのは日本だけ?

7月14日を「パリ祭」と呼ぶのは日本だけだということをご存知でしょうか?1932年公開の映画「Le Quatorze Juillet(7月14日)」の邦訳名『巴里祭』が浸透して、今では季語にもなっています。では、フランスではこの日を何というかというと、「Le Quatorze Juillet」なんとそのまま「7月14日」です。
奇しくも今年はフランス革命を題材にした「ベルサイユのばら」が50周年を迎えました。今宵、ゼリーの宝石を口に運びながら、それぞれの「フランス」に思いを馳せて7月14日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
《参考》
日本ゼラチン・ペプチドコラーゲン工業組合 ホームページ
横浜かをり ホームページ