OculusがスマートフォンもハイエンドPCも不要で、ワイヤレス&スタンドアロンで動作する新型VRヘッドセットを、2018年内に発売予定であることが判明しました。

Facebook Plans to Unveil a $200 Wireless Oculus VR Headset for 2018 - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-07-13/facebook-said-to-plan-200-wireless-oculus-vr-headset-for-2018



現状のVRヘッドセット市場は、Gear VRのようにスマートフォンを接続して使用する「モバイルVRヘッドセット」か、Oculus Riftのように高額なゲーミングPCや、PS VRのようにPS4を必要とする「ハイエンドVRヘッドセット」に二極化しています。

モバイルVRヘッドセットの本体はいずれも2万円以下と低価格で、スマートフォンがあればどこでも使えるのが特徴ですが、グラフィックや処理能力はさほど高くないというのが現状です。一方でハイエンドVRヘッドセットは、美しいグラフィックで処理能力も高く、没入感の高いVR体験を可能にしてくれますが、ヘッドセット本体の価格は5万円近くかかる上、10万円以上するハイスペックなゲーミングPCを用意する必要があります。また、PCやPS4に有線で接続するため、「決まった場所でしかプレイできない」「ケーブルがプレイ体験を妨げる」という難点も残っています。



Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、2016年の開発者カンファレンスで「Gear VRとRiftの間には『スイート・スポット』が存在する」と説明しており、モバイルVRヘッドセットとハイエンドVRヘッドセットの中間に位置する「ワイヤレスVRヘッドセット」がVR市場を席巻できると示唆していました。このワイヤレスVRヘッドセットの開発計画に通じる人物によると、Oculusは200ドル(約2万3000円)という低価格の新型ワイヤレスVRヘッドセット「Pacific(開発コードネーム)」を2018年内に出荷予定であるとのこと。

PacificはOculus Riftよりも小型で、Gear VRよりも軽く、Gear VRと同様のインターフェースをワイヤレスリモコンで操作できるとのこと。クアルコムのSnapdragonシリーズのモバイルチップも搭載され、スタンドアロンながら強力なグラフィックを実現できる見込み。Oculusが目指す「Appleがスマートフォンを世に広めたようにVRを大衆化する」という目的を果たすデバイスになると見られます。

なお、この新型VRヘッドセットについてOculusの広報担当であるアラン・クーパー氏は「現時点で発表できる製品はありませんが、私たちが『スタンドアロンVR』というカテゴリにいくつかの重要な技術投資を行っていることは事実です」とコメントしています。