夏競馬特別対談「松本ヒロシ×亀谷敬正」のぶっちゃけウラ話(2)馬場傾向・降級馬・連闘が夏競馬のカギ

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── その宝塚記念当日は、予報よりも雨が降らなかったように、当日の馬場状態を把握することも馬券戦術では重要なんでしょうね。

ヒロシ もちろん。俺も当日の天気や馬場の傾向、馬体重、返し馬を見てから印を打ちたいぐらい(笑)。

亀谷 いい例が先日の函館ですよ。開幕週は5本もレコードが出たけど、調教師や騎手から「速すぎる」って文句を言われて、金曜日の夜、あえて水分が残るよう大量に散水したことで一気に時計が変わった。土曜の1Rで257万馬券が出たのは、タフな馬場状態になっているにもかかわらず、ジョッキーは前の週の速いペースで乗ったから。オーバーペースで先行馬がバテて、差し馬が独占するというメカニズムです。でも、馬場はだんだん乾いていくから日曜日の後半になるとまた傾向が変化する。

ヒロシ 日曜の最終レースなんて、行った、行ったで決まったもんな(笑)。

亀谷 最近の競馬はこんなのばっかりですよ。あっ、そうだヒロシさん。降級戦は、なくなるんですか?

ヒロシ 来年からという噂だね。まだ正式な発表はないけど、調教師たちが言ってるんだから、そうなるんじゃないかな。

亀谷 となると、馬主の傾向がメッチャ出ると思いますよ。「オープンの能力がある馬をわざと5戦してから勝ち上がらせる」なんて、公言している馬主もいるぐらいですから(笑)。

ヒロシ まあ、そういう馬が、いきなりブリンカーをしてきたら勝負駆けだね。あと、ローカルでは降級馬にダマされないこと。前走で1着しているような馬は人気になるけど、いちばん怪しいよね(笑)。降級する前のレースはメンバー的にも弱いし、ローカルじゃない場所で好走している。その点、前走で2桁着順だったり、休み明けの馬というのは、ローカルが勝負がかり。そういう降級馬のほうが馬券になるし、人気がない分、配当的な妙味もある。

亀谷 ローカルでいえば、連闘馬が多いのも特徴ですよね。

ヒロシ うん。ローカル開催前の時点で東でも西でもリーディング10位以下の厩舎は全力投球だから、やたらと穴を出す。特に北海道なんてそう。「暑いのに連闘して大丈夫?」とか言うけど、キレ味が少し足りなくて洋芝でしか勝てるチャンスがない馬もいる。開催日数自体が減ってるんだから、バンバン使うほうが当たり前なんだよ。それに比べてリーディングの上位の厩舎は、人気馬は来ても、穴を出すことは少ない。

亀谷 ただ、「洋芝に強いというのは、どうなの?」って思いますけどね。コーナーが楕円形で直線が平坦で短いのは函館だけですから、洋芝適性の問題じゃなくてコース適性の可能性もあるし、滞在競馬が合っているのかもしれない。

ヒロシ 夏がいいとかね。確かにそれは言えるよな。

松本ヒロシ:1963年生まれ。93年、サンケイスポーツに入社し、専門紙「競馬エイト」所属の看板トラックマンに。藤沢和厩舎のほか12厩舎を担当している。自分の中での目標は、15年のターコイズSを的中させた時の配当(3連単295万円/11・16・15人気で決着)を超えること。テレビ「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)、「競馬予想TV!」(CSフジ)に出演中。

亀谷敬正:テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。週刊アサヒ芸能で「『一攫千金』穴馬ドリル! 亀谷敬正〜血統こそ大穴への近道なり〜」を連載中。HPはhttp://k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。「競馬予想TV!」「競馬血統研究所」(ともにCSフジ)に出演中。