現代人がアクセサリーを身に着ける心理的な理由

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狩猟の御守や、神秘的象徴として始まったとされる指輪、イヤリング、ネックレスなどのアクセサリー。時代を経て権勢や立場を象徴する証しとなり、やがて一般市民も盛んに自身を飾るようになった。命をかけた野生動物との戦いや、呪術に頼る生活から解放された現代人が、アクセサリーを身に着ける心理的な意味合いを探ってみた。

■アクセサリーが持つ二つの意味合い

「アクセサリーには大きく分けて二つの意味合いがあります。一つは象徴としての意味合い、一つは見た目を飾る意味合いです」。そう話すのは、ゆうメンタルクリニックの森しほ先生だ。

ロザリオ、結婚指輪、冠婚葬祭でのパールなどを象徴としての代表的なアクセサリーに挙げ、「着飾る目的というよりも、宗教的であったり、社会的な意味を持ちます」と述べる。

では、現代人に多いと思われる見た目を飾る目的でのアクセサリーの意味合いとは?

森先生は「『アピールしたい!』という気持ちの表れ」とし、「他人に、とくに異性に見てほしい部位に着ける傾向があります」と続ける。

そして「胸に自信があって胸を見てほしいならネックレス」「腕の華奢さを強調したいならブレスレット」「耳や首筋に視線を持っていきたいならピアスやイヤリング」などと具体例を挙げる。

そう思って周囲を見渡してみると……なるほど、分かる気がする。

■年齢と共に見せたい部分が変わる

また、年齢を重ねると“見せたい部分”が身体から社会的ステータスに移行するそうだ。

森先生が「お金持ちの奥様が大きな宝石の指輪をたくさん着けているところをイメージしていただければ分かりやすいかもしれません」と説明する。

アクセサリーを身に着けている人と接するときに注意すべきことはあるのだろうか。

「アクセサリーは相手へアピールしたいポイント。目立つアクセサリーを着けている相手には、アクセサリーを褒めましょう」と森先生。「どのアクセサリーが一番魅力を引き出すのか、出掛ける前に鏡の前で迷った相手の苦労が報われるというものです」とアドバイスする。

■今も昔も御守としてのアクセサリー

ところで、十字架や数珠といった宗教的なものやミリタリーグッズをアクセサリーとして身に着ける人がいるが、その意味合いも気になる。

森先生は「共通点は『身を守る』もしくは『力をくれる』こと」と答える。御守と同じようなものだという。

「宗教的なものは魔除けとして用いたり、安らぎを与えてくれます。ミリタリーグッズは戦場の兵士と同じものということで、着けるだけでパワーをもらえる気分になります」(森先生)

日常的に生命の危険がなくなったとしても、アクセサリーを身に着けることには、古代から変わらない意味合いも含まれているようだ。

「教えて!goo」では「あなたのお気に入りのアクセサリーを教えて!」ということで皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:森しほ
ゆうメンタルクリニック産業医、皮膚科医。同クリニックグループ(上野院、池袋東口院、新宿院、渋谷院、秋葉原院、池袋西口院、ゆうスキンクリニック池袋西口院)は、心安らげるクリニックとして評判が高い。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)