天才テリー伊藤対談「ジミー大西」(3)スペインに行くと男の夢が実現した

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テリー 芸人さんの仕事と違って、絵を描くのって孤独な作業じゃない。その変化にはすぐ慣れた?

ジミー 半年くらい戸惑っていましたね。まず朝起きても、劇場やテレビ局に行かなくていいから、やることがなくて、ずっと寝てたんです。おなか減ったら御飯を食べて、眠くなったら寝ての繰り返しで。

テリー それ、画家じゃなくて単なる引きこもりだろう(笑)。そんなのが半年も続いたんだ。

ジミー で、ある日寝てたら外から鉄骨を叩く音がカーンカーンと聞こえてきたので、窓を開けてパッと見たら、工事現場の作業員の方が見えて、その瞬間「あの人たち、働いてはる」と思ったんです。

テリー うん、みんな働いてるのに、自分だけ寝ていたらちょっと焦るよな。

ジミー ええ、そこからやっと本格的に絵に取り組めたんです。会社からは「描きためたら個展をするから」と言われてたので、「こうなったら、作業に集中するために海外に行こう」と思って、会社にお願いしてスペインに3年行ってました。

テリー へえ、よく吉本がそんなお金を出してくれたね。

ジミー あ、そのお金は給料の立て替えで。

テリー さすが、しっかりしてるね(笑)。何でスペインを選んだの? 好きな画家がいるとか、風景があるからとか?

ジミー スペインには、ヌーディストビーチがあったんですよ。

テリー ハハハ、絵と全然関係ないじゃない!

ジミー でも、ヌーディストビーチって、普通、上だけスッポンポンで下はパンツはいてると思うじゃないですか。向こうは下もスッポンポンなんですよ、テリーさん!

テリー じゃあ、ジミーちゃんも全裸になって、そのビーチに行ったんだ?

ジミー ええ、だけど新参者の僕はパンツのところだけ肌が白くて、ケラケラ笑われちゃいました。

テリー どうせ女の裸が目当てなんだろうけど、日本の混浴だって、おばさんばっかりじゃない。

ジミー それが、若い娘もたくさんおるんです。だから、窓からヌーディストビーチが眺められる部屋を借りて。

テリー いつでも美女のヌードが見られるなんて、天国じゃない!

ジミー ホンマ、男の夢ですよね。だから、朝と夜の涼しい時にバーッと絵を描いて、昼はヌーディストビーチに行って興奮して、みたいな生活を送ってたんです。

テリー 鼻血モノの3年間だね。それだけいい思いをしたら、絵筆も進むだろう。

ジミー そうですね、その頃は50号を1週間ぐらいで描いてまして、結局100点ぐらいたまったんですよ。で、会社に連絡したら「まず海外での評価が欲しいから、スペインで個展を開こう」ということになったんです。

テリー ああ、当時新聞で読んだ気がするなぁ。「ジミー大西が、海外で大きな評価を得ている」って。

ジミー はい、内覧会のレセプションにもたくさんの取材の方に来ていただいて。その後、日本でも個展で全国を回ることになりました。

テリー じゃあ、またスペインに行けば、スランプも脱せるかもしれないね。

ジミー いえ、もう結婚してるので、さすがにそれはアカンと思います(笑)。