高血圧やメタボに、コレステロール。どれも病院やメディアなどで聞き慣れているキーワードですが、これらは本当に身体に深刻な影響を与えるものなのでしょうか。メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で中部大学教授・武田邦彦先生は、以前から「高血圧」の基準について疑問視しており、これらは医療業界の悪質な考えによって生み出された「ウソの情報」であると持論を展開しています。

血流が良くて何が悪いのか?日本の医療が「高血圧症」にこだわる理由

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前回、分別・リサイクル、クールビズ(ネクタイを外せ)、禁煙運動など「科学的に意味の無い社会的イジメ」について整理をしましたが、似たようなことが「医療、病気の分野」にも見られます。

その典型的なものが「血圧130」でしょう。

人間が何で「血圧」が必要かというと、細い血管を通じて体の隅々まで「血液」を送るためです。血の中には、1. 酸素、2. 栄養、3. 白血球(細菌などを殺す)、4. ガン壊死因子(TNF)があって、人間の「活動」と「防衛」をしています。たとえば人間の体は一日に数千個のガンのもとができるとされていて、血の中にあるTNFが分単位で防衛しているのです。

だから、温泉に入って血流を良くするのが健康に良いことは誰でも知っていますが、「血圧を下げる」ということは「血の巡りを悪くする」ということですから、健康に悪いことは当然です。それでも社会は高血圧学会や厚労省の広報を信用して「血圧は低い方が良い」と思っているのですから、自分で言っていることに矛盾があります。

高血圧学会がなぜ理屈に合わないことを言うのかというと、「血流が少なくなってガンや栄養不足になっても、高血圧学会には関係ない。高血圧で起こる脳卒中などの病気を減らせばそれで良い。そして、そのためには理屈に合わない『標準血圧』を決めて『高血圧症』の人を増やし、降圧剤の売り上げを増やしたい」という、もう書くのも恥ずかしいぐらいの「医の倫理」に反することをしているからです。

そんなことをしているので、一方では、「血圧の医学」はとても遅れていて、「患者の適正な血圧」を測定することもできず、その結果、個別の患者さんの適切な血圧がわからないので、「平均の血圧を最適血圧とする」という非科学的な診断をしているのです。人の血圧はその人によって最適血圧があり、平均血圧がその人の最適血圧ではないのは当然です。

高血圧、メタボ、コレステロール…。利権と病院経営に振り回される国民

もう一つ、これも大きな間違いは「コレステロールの値は低い方が良い」ということでしょう。

人間の体は油でできています。それは人間がもともと魚から進化してきたからで、魚は水の中で生活をしているので体を油で作らなkいと溶けてしまうからです。油は悪くなりやすいので、毎日のように細胞に油を供給する必要があります。そこで油を肝臓でコレステロール(必須コレステロール、普通は間違って悪玉といっている)というものにして血管を使って細胞に送るのですが、血管も脂でできているのでコレステロールが血管の壁につきます。

これはごく普通のことなので、体はくっついたコレステロールをはぎ取る掃除専門のコレステロール(掃除コレステロール、一般には間違って善玉といっている)を出して、掃除をします。

ブタの脂やタマゴにはコレステロールが多く入っていて、長い間、「タマゴは1日1個」とか、「ブタの脂は避けよう」とか言われてきました。でも体にはコレステロールが必須なので、食材からはたった2割を使い、あとの8割は体で作ります。

だから、タマゴを減らせばその分だけ体が作るのですが、それでもあまりに食材からコレステロールを摂らないので、日本人の平均のコレステロールの値は低すぎる結果となりました。

コレステロールが少なすぎると、ガンと認知症が増えます。厚労省を中心としてコレステロールを悪の塊のように言ったので、日本のガンが2.5倍、先進国で日本だけ寝たきり老人がいるともいわれています。

血圧とコレステロール、そして痛風、膝の痛み、ガン治療、糖尿病予防など、ほとんどの病気や健康維持が、利権と病院経営を中心として考えられ、国民に間違った医療、強制的で規制のある治療が行われてきました。つまり、医の倫理に背く方法で「命令的な持病の治療」が行われてきたわけです。

あれだけ騒いだ「メタボ」はその典型的なもので、厚労省のある課長の出世のために騒ぎを起こし、メディアが囃し、そして国民の健康を間違った方向に誘導するということが続きました。

でも、血圧とコレステロールの大きな間違いをもとにして、今、「命令的な医療」から、「一人一人の体と健康を大切にする医療」にようやく変わりつつあります。病院は「患者」と呼び捨てしていたのを「患者様」と一気に「様」づけするようになりましたが、まずは「本人の適正な血圧を測定して、個別にアドバイスする」、「コレステロールを最適にするには、健康な人に対して何が必要か」など、本質の研究が進むことを期待します。

(『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋。続きはご登録ください、初月無料です)

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『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』

著者/武田邦彦(記事一覧/メルマガ)

東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。

出典元:まぐまぐニュース!