ミラン移籍が騒がれているボヌッチ。原因は指揮官との……。(C)Getty Images

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 まさかの展開だ。ユベントスに所属するイタリア代表DFのレオナルド・ボヌッチの、ミラン移籍が間近に迫っているという。現地時間7月13日、『スカイ・イタリア』、『プレミアム・スポーツ』、『ミラン・ニュース』などイタリアの各メディアが一斉に伝えている。
 
 12日にプレミアム・スポーツがボヌッチのミラン移籍の可能性を伝えた当初、「信じがたい」、「さすがにガセ」という声は少なくなかった。セリエAを6連覇中のユーベを離れ、4シーズン連続でチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権すら逃しているミラン(新シーズンはヨーロッパリーグに予選から出場)へ行くとなれば、イタリア代表CBとしては明らかなステップダウンだ。
 
 しかし、代理人のアルフレッド・ルッチがその直後、「我々は移籍に向けて動いている」と衝撃のコメントを口走る。各メディアの報道によると、アンドレア・ベルトラッチとファン・ギジェルモ・クアドラードに関する話し合いをしている最中、ルッチ代理人からミランに売り込みがあり、話が一気に具体化したという。
 
 ボヌッチが移籍を望んだ最大の理由は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督との確執。両者は今年2月のパレルモ戦で激しく口論し、続くCLポルト戦でボヌッチは“規律上の理由”でスタンド行きを命じられる。その後、表向きは2人とも和解を強調していたが、実はこれが追い引いていたのだ。
 
 いまや誰もが認めるセリエA最高のCBだけに退団希望となれば、昨夏も獲得に動いたマンチェスター勢やチェルシーが再び引き抜きにいきそうだが、ボヌッチは家族の意向でイタリア残留を希望。これを聞きつけた古巣インテルも間髪入れずにオファーを出したというが、すでにミランと年俸600万ユーロ(約7億6800万円)で個人合意したという。
 
 去る者は追わず主義のユーベは、これを受けて移籍を容認。売るならばより高額な移籍金が取れるプレミアリーグを望んでいたが、ボヌッチがロッソネーロ行きを強く望むため、ミランとのクラブ間交渉をスタートさせたという。
 当初は同じCBのアレッシオ・ロマニョーリを組み込むオファーも取沙汰されたが、ミランに譲る気は毛頭なし。しかし、サポーターとの関係が悪化して退団を望み、しかも恩師アッレグリが獲得を望むマッティア・デ・シリオは別で、そのSB+金銭で交渉がスタートしたという。
 
 最終的には両者を分けて話し合うことになり、まずは「ボヌッチはミランにしか、デ・シリオはユーベにしか売らない」という紳士協定を締結。そして、スカイ・イタリアによれば、ボヌッチに関しては移籍金4000万ユーロ(約51億2000万円)で基本合意。デ・シリオは1000万〜1500万ユーロ(約12億8000万19億2000万円)で話し合いが進んでいるという。
 
 今年4月に中国資本となり、ここまで8人の新戦力を迎える積極補強が話題のミランだが、このままボヌッチ獲得となれば最大のサプライズとなるのは間違いない。