居住性を重視した「スマートポッド」。スクリーンを搭載した客室も用意

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 グローバルエージェンツが、7月14日に開業する宿泊施設「ザ・ミレニアルズ(The Millennials)」の内部を公開した。キッチンやダイニングスペースといった共用スペースを充実させたほか、コワーキングスペース「アンドワーク(andwork)」を併設。従来のビジネスホテルやカプセルホテルなどの宿泊特化型とは反し、ミレニアル世代が"敢えて泊まりたくなる"ライフスタイル施設に仕上げたという。

 同社のライフスタイルホテル事業の4棟目となる「ザ・ミレニアルズ」は河原町通に面し、シダックス京都河原町三条クラブが入居していたビルにオープン。地上1階にエントランス、4階から7階に客室、8階にロビーとラウンジに加えて「アンドワーク」を設け、4階は男性専用、5階と6階が女性専用フロアとなっている。客室には、日本で生まれたカプセルホテルを応用して独自で開発した「スマートポッド」を導入。一段式で、ソファとしても使えるようにリクライニング機能が備わっている。ベッドは米国シェア1位の「サータ(Serta)」社製を採用。従来のカプセルホテルはベッドの狭さや施錠不可、荷物スペースがない点がデメリットとされているが、スマートポッドではそれらを解消し、居住性や機能性の高さが強みになっている。また、音ではなく照明とリクライニングベッドが起動する新型アラーム機能を搭載。客室によってはパソコンやスマートフォンの画面を投影できるスクリーンが付いている。
 ホテル全体の20%を占める共有部分は、キッチンやワークデスク、ミーティングルーム、ダイニングスペースなどを完備し「眠るまでをホテルの共用部で過ごす」という滞在スタイルを提案。同社初のワークプレイス事業となるアンドワークは、ニューヨークやポートランドをはじめとする欧米のライフスタイルホテルから着想を得たといい、朝のコーヒーサービスから客室での昼寝、シャワーの利用を可能にするほか、夕方にはビールを無料で提供するなど、ホテル併設型ならではのサービスを展開する。月額料金は2万5,000円で、オプションでロッカーや私書箱を利用することができる。
 山崎剛社長は共同住宅「ソーシャルアパートメント」の運営のノウハウから、共用スペースを充実させたライフスタイルホテルの需要を見出したという。ミレニアル世代を象徴するキーワードとして「合理性」「自由」「多様性」を掲げ、「ミレニアル世代は価値観や考えが多様で攻略が難しいと言われているが、僕自身がミレニアルだからこそ、同世代が求めるものを作っていけると思っている」と自信を示す。コワーキングスペースを併設した狙いについては「世間ではワークライフバランスと言われているが、切り分ける必要はない。ライフの中にワーク、ワークの中にライフがあるからこそ生産性を高めていけるのでは」と考えを述べている。客室単価は6,000円前後で、デザイン性を重視したバジェットホテル(低価格帯のホテル)として打ち出す。来年1月には渋谷に2号店を開業する予定。京都と渋谷を含め、3年間で10施設のオープンを目指すといい、アジアやアメリカなど海外進出も視野に入れている。