【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.81 「チーム・フジロック座談会」後記

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フジロック開催まであと16日となりましたね。昨夜、BARKSで公開された『【チーム・フジロック座談会】世界に誇るフェスを支える鉄壁の仲間達』と題したインタビュー記事は、もうご覧になられましたか?

◆チーム・フジロック座談会

実はこのインタビュー、昨年のフジロック20周年特集時に組み込みたくて出した案でしたが、記事タイトル通りにステージ現場でご活躍されているお忙しい方ばかりということもあって集結していただける機会に恵まれず、今年満を持して実行されたものでした。

元々私はコンサートの裏方志望でこのギョーカイに入り、その昔、何度かアヴァロンの制作をお手伝いしたことや、現在も他のフェスでは制作業務一端の任に当たることもあるため、どんな話が聞けるのかを企画段階から楽しみにしていました。実際にお話を伺ってみて一番驚いたのは、フジロックの制作に関わっている中心メンバーが20年もの間、ほぼ変わっていないことでした。最初の人選のまま続けていけるということは適材適所の人々を最初から集めることが出来ていたということですから、続けてきた方々同様、集めた側もまたすごいですよね。

それから、インタビュー外でのことになりますが、取材後、総合舞台監督の岡田さんが大きな筒状のものを大事そうに抱えていらっしゃっていて、やたら目立つその筒の中身は一体何だろうと気になっていたところ、同じ疑問を抱えたチーム・フジロックの何方かが「岡田さん、何持ってんの?」と尋ねました。すかさず耳をそちらに向けて立ち聞きし、聞こえてきた返答は「フジロックのポスター。俺、いろんなところに毎年張ってもらってるの!」でした。

フジロックの総合舞台監督がフジロックのポスターキャンペーンを自ら率先してやっている。そんな事実があるのかと、あまりにも強い衝撃と感銘を受けた私は「チーム・フジロックの親びん! あなたのフジロック愛はどれだけ深いのですか!」と叫び出しそうになりました、渋谷の路上で。

あと、もうひとつ。インタビュー終了後、フジロック場内のグリーン・ステージ・エリアにある巨大なコントロールブース・テントやステージ横に連なるテント群について、それを施工しているオムニインターナショナルの宇野さんと話をしていた時に、グリーン・ステージ・エリアのテントにはブリティッシュ・グリーンという特定色を施しているという話を聞かせていただき、どうりでグリーン・ステージは山に同化しているように見えたわけだと合点がいって感心していると、そのブリティッシュ・グリーンはスマッシュ社員が使う名刺の色にも用いられている、強いこだわりを持ったカラーであることをスマッシュの石飛さんが教えてくれました。そして宇野さんはこうも話してくれました。

「あのブリティッシュ・グリーン・カラーのテントはね、フジロック以外は絶対に貸し出さないで倉庫にしまっておくんですよ。それは日高さんがこだわった色だし、それを僕らもわかっているから。だから、「フジロックで使っているあの緑のテントを使いたい」という問い合わせはたくさんもらいますけど絶対出さないと決めているんです」

こうした細部に至るこだわりと、プライドと、深い愛情が惜しみなく注がれている唯一無二の巨大な音楽フェスティバル空間であるフジロック。だからこそ、多くの人を20年以上惹きつけ続けているのでしょう。

今回の【チーム・フジロック座談会】は、これまで制作陣が集結してインタビューに答えたことはなく、制作チームとしてフジロック舞台裏を明かした初となる貴重なインタビューです。是非ご覧ください。そしてまた、岡田総合舞台監督の「苗場着いたら裏に来いよ〜」という有り難い言葉を武器に、グリーン・ステージ裏へ潜入できた暁には後日こちらでレポートを綴る心づもりです。

文=早乙女‘dorami’ゆうこ

◆チーム・フジロック座談会
◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】