Inc.:あなたもお母さんから教えられませんでしたか? 体裁のいいことを言えないのなら何も言わないほうがましと。

これは、面倒な親戚やうっとうしい知り合いに対処するためなら、すばらしいアドバイスですが、マネジメントにおいては最悪のアプローチです。あなたがチームのパフォーマンスについて率直なフィードバックを定期的に与えなければ、チームは進歩できません。

仕事において、優しすぎる態度は、美徳どころか、仕事をする女性の障害となることがわかりました。上司たちは、女性の部下に対し、率直で役に立つフィードバックを与えようとしない傾向にあることが、新たな科学研究で判明したのです。

優しさがもたらす意図せぬ結果

これは、2014年にGoogleの人事研究サイト re:Workのイベントで、ロンドン・クイーン・メアリー大学ビジネス経営学部の講師、Lily Jampol博士が講演した内容です。Jampol博士と研究チームは、実際はコンピュータで自動生成された均質な2つの論文を「学生」が書いたものだと言い、ボランティアの被験者に格付け評価させるという実験を行いました。被験者には、1つは「アンドリュー」、もう1つは「サラ」が書いたものだと伝えました。

さて、2人の架空の学生のうち、より正直なフィードバックを得たのはどちらだと思いますか? はい、そのとおり。「アンドリュー」です。

2つの論文は基本的に同等であるにもかかわらず、評価者は「サラ」の論文に、15%も高い評価を与えたことを、Jampol博士は発見しました。親切心が評価に反映されるなんて、Aが欲しくてたまらない女子学生にとっては、一見、得のように思われますが、長い目で見れば、向上に欠かせない率直なフィードバックがもらえないというのはマイナスです。

しかし、上司はなぜそのようなことをするのでしょうか? ネガティブなフィードバックはただでさえ伝えにくいものですが、相手が女性の従業員だと、単刀直入に言うのがさらに難しく感じるようです。それは、女性は率直な事実を受け入れるのが苦手だろうという文化的先入観が無意識に働くからです。

「女性は、男性よりも能力が低いだけでなく、感情的に不安定で傷つきやすいというステレオタイプの見方をされてきました。そのような固定観念は、無意識的だったり、暗黙的だったりするのですが、それが、女性を守るべき存在ととらえたり、ともすれば下に見るような態度や行動につながってしまうのです」とJampol博士は説明しています。

Women Receive Worse Feedback Than Men, New Research Reveals | Inc.com