33年前からロボットシリーズを提供する!オモチャの「タカラトミー」が持ち続けるもう1つの顔

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タカラトミーは、感情表現豊かな小型AIロボット「COZMO(コズモ)」を9月23日から発売することを発表した。

COZMOは、本体に内蔵されたセンサーやカメラを使って外界や、人物の顔も認証する。そして、搭載されるAI(人工知能)により、液晶画面の表情を変えたり、声を出したり、動き回ったりと、環境や対象に応じた感情を豊かに表現する機能を持っている。

タカラトミーは、1984年より次世代エンターテイメントロボット「OMNIBOT(オムニボット)」シリーズを発売するなど、玩具の枠を超える高性能なロボットを玩具市場に送り出し続けている。

●玩具の枠を超えるタカラトミーのオムニボットシリーズ
タカラトミーが日本での発売を開始するCOZMOは、もともとは昨年末に米国のAnki社が発売したものだ。愛らしく感情豊かなしぐさは、ピクサー出身のアニメーターなどが開発に参加したことで実現された。米国の発売時と同様に、日本でも話題の玩具となるだろう。

これまでのタカラトミーと言えば、トミカ、プラレール、リカちゃん人形などの人気商品を世に送り出している玩具メーカーとして多くの人に知られている。

しかし、その裏側では、30年以上にわたり、「OMNIBOT」ブランドの高性能ロボット玩具シリーズを開発、販売し続けているのだ。

「OMNIBOT」は、「Omnipotent(全能)」と「Robot(ロボット)」をかけ合わせた造語である。「ロボットがスマートになって、家族により身近になるように進化させたい」という思いが込められている。

1984年に、当時のトミーから発売されたのが初代「OMNIBOT」だ。
テープレコーダーとアラームを搭載し、リモコン操作できるだけでなく、走行パターンをプログラミングする機能まで備えていた。

翌年には、高級モデル「OMNIBOT 2000」が発売される。
右腕と頭部を動かして、飲み物をコップに注ぐことができた。

初代OMNIBOTは39,800円と、玩具としては高額だ。
しかし、最先端の技術を搭載したロボットとしては、むしろ安価な部類に入る。
そうしたコストパフォーマンスの高さもあってか、発売半年で25,000台も販売されている。

OMNIBOTシリーズの話題はその後しばらく途絶える。
しかし、タカラトミーの合併後に発表された二足歩行ロボット「i-SOBOT」の登場で、再び注目を集めることとなる。

i-SOBOTの身長は16.5cm、重量は約350gと小型ながら、17個のサーボモーターを搭載して関節を動かすことができるだけでなく、ジャイロセンサーによりバランスをとりながら、さまざまなポーズをとることができた。


「i-SOBOT」は当時、「世界最小の人型量産ロボット」としてギネス世界記録にも認定されている。


発売当時3万1290円の価格は、玩具としては高額であるが、17軸の2足歩行ロボットの価格として考えると、驚きの低価格であった。

最近のOMNIBOTシリーズは、さらに新製品が追加され続けている。
2014年には、自立二輪走行ロボット「Hello!MiP」が発売開始された。
「Hello!MiP」は、二輪でバランスをとりながらセグウェイのように動く。
トレイにお菓子や缶ジュースを乗せても、上手にバランスをとりながら運ぶことができる。

2015年には、1000の発話フレーズで、ユーザーとコミュニケーションできる「Robi jr.」が発売された。
デザインは、デアゴスティーニの人気組み立てロボットシリーズの「ロビ」をコンパクトにしたもので、ロビの幼少期をイメージして作られている。
この製品は人気シリーズとなり、第二弾の「もっとなかよしRobi jr.」は、2000の発話機能を搭載して発売された。

そのほかにも、
・オンラインでニュースや天気、レシピ情報などを調べてくれてコミュニケーションできる「オハナス」
・手やボールの動きに反応する、ネコ型コミュニケーションロボット「ハロー!ウ〜ニャン」
など、さまざまなロボットを発売している。
今後も、8月には、会話のものまねやダンスなど、多彩なアクション機能を持つ「タクサノイド」も発売予定だ。

タカラトミーのOMNIBOTシリーズは、玩具というカテゴリに納めながら、最新のセンサーやモーター、AIなどを搭載している。

たしかに、玩具としてみれば、OMNIBOTシリーズは、子供向けとしては高性能で価格も高い。実は、十分に大人でも楽しむことができるロボットだ。

しかし、最新のセンサーやAIなどを玩具として提供することで、ロボットが夢物語や空想の産物ではないことが明確に伝わるし、ロボット時代の玩具へのしっかりした準備もできていく。

なにより、今後のロボット時代を生きる子どもたちにとって「ロボット」は特別なモノではなく、身近な者として認識するのに役だっていると思う。