故障明けながら、浦和戦のメンバーにも登録された香川。プレーを楽しみにしているファンは多い。(C)Getty Images

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 7月15日の「Jリーグワールドチャレンジ2017」で、浦和レッズと対戦するドルトムント。その来日を記念し、『ワールドサッカーダイジェスト』で掲載した短期集中連載「ドルトムントYoung Star通信」を一部抜粋してお届けする。第1回は「トルコのリオネル・メッシ」の異名をとる、エムレ・モル(トルコ代表/19歳)だ。
 
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Q:幼少期はどんな少年でしたか?
 
A:プロのフットボーラーになるのが、僕の小さい頃からの夢だった。このスポーツが大好きだったからね。プロになりたかったのは、両親のためでもある。苦労をかけたし、お金を稼いで楽をしてもらいたかったんだ。
 
Q:ドイツに来て一番驚いたことは?(昨夏にデンマークのノアシェランから加入)
 
A:徹底したプロ意識だね。何事にも妥協を許さないし、選手はみんなストイックだ。練習は常にハードで、ポジション争いはかなりレベルが高い。今はもう厳しい環境に慣れたし、楽しめるようにもなったよ。
 
Q:自分のプレースタイルを説明してください。
 
A:攻撃的なミッドフィルダーで、テクニックにはかなり自信がある。一番得意なのはドリブルだね。意外性のあるパスも出せる。課題は、けっこうあるかな。得点力をもっと高めなきゃいけないし、ヘディングの技術も磨かなきゃ。守備は正直苦手だけど、最近は少しずつ良くなってきていると思う。
 
Q:16年夏にノアシェランからドルトムントに移籍した経緯は?
 
A:ユーロ2016に出場する前に、いくつかのクラブからオファーをもらってね。その中からドルトムントを選んだんだ。若手を積極的に起用するクラブだし、決断はとても簡単だったよ。友人で、デンマークのユース代表でも一緒にプレーしたヤコブ・ブルーン・ラーセン(ドルトムントU-19)からも、いつもポジティブな話を聞いていた。ドルトムントを選んだのは正解だったと思う。もし他のクラブに移籍していたら、こんなに出番はもらえなかったんじゃないかな(16-17シーズンは公式戦19試合に出場し1得点)。
Q:仲の良いチームメイトは?
 
A:デンベレ、イサク、プリシッチ、オーバメヤン、それからさっき話したラーセンだね。彼らとはピッチの外でもよく一緒に過ごすよ。同じトルコ代表のシャヒンとも仲は良いけど、オフは別行動だね。彼には家族がいるから。
 
Q:香川真司はどんな存在?
 
A:シンジは面白い人だよ。いつも僕を笑わせてくれる。食事の席では飲み物に塩を入れたりして、イタズラしてくるんだ。いつも知らん顔しているけど、ちゃんと知ってるよ(笑)。選手としてはとても賢いイメージだね。プレーの判断が常に的確だ。見ていて勉強になるよ。
 
Q:憧れの選手は?
 
A:クリスチアーノ・ロナウド! 5歳の時から彼のファンでね。一番好きなのは、闘志を剥き出しにして戦うあの姿勢だ。彼のことをあまり好きじゃない人もいるようだけど、正真正銘のトッププレーヤーであることは誰もが認めると思う。彼の魅力は、才能だけじゃない。日々節制をして、練習でも常に全力を尽くす努力家でもあるんだ。心の底から尊敬しているし、チャンピオンズ・リーグで対戦した時(グループステージ2節)は本当に嬉しかった。あの感情を言葉で説明するのはちょっと難しいね。
 
Q:休日の過ごし方は?
 
A:1日だけなら特に何もせず、家でゆっくりしているよ。2日以上の休みが取れたら、デンマークに帰省することが多いかな。あとは知らない場所を旅行するのも好きだ。最近はハンブルクに行ったよ。
 
Q:「トルコのメッシ」と呼ばれることについてはどう思っていますか?
 
A:正直、あまり嬉しくないんだ。メッシは全てを手に入れたトッププレーヤーだ。でも、僕はまだ何も成し遂げていないし、今の時点ではどんなニックネームも不要だ。僕はエムレ・モルで、それ以外の何者でもない。自分を自分として評価してもらえたら、それで十分さ。
 
協力:Ballspielverein Borussia 09 e.V. Dortmund
翻訳:井川洋一
 
※ワールドサッカーダイジェスト2017.06.15号より加筆・修正