友達とカラオケに行って、以下のような気まずい状況に遭遇したことはないだろうか?歌があまり得意でないため、みんなの前では歌いたくても歌えない。気持ちよく歌っている時に、突然他の歌に変えられてしまう。一人で歌い続けて、マイクを放さない人がいる。

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友達とカラオケに行って、以下のような気まずい状況に遭遇したことはないだろうか?歌があまり得意でないため、みんなの前では歌いたくても歌えない。気持ちよく歌っている時に、突然他の歌に変えられてしまう。一人で歌い続けて、マイクを放さない人がいる。気持ちよく歌っているのに、他の人はみんな下を向いてスマホをいじっていて、誰も聞いていない……。しかし、カラオケ業界にとって今の悩みは、若者が来なくなってしまったことだろう。中国青年報が伝えた。

天津の女子高生・趙梓涵さん(15)は、「私も友人も普通のカラオケボックスには行ったことがない」という。それでも、趙さんや友人らが「カラオケ」を楽しんだことがないというわけではない。取材に応じた際、趙さんと友人2、3人はちょうど、天津のショッピングセンター・南開大悦城商場にある、電話ボックスのようなミニカラオケから出てきたところだった。「今日で3回目」という趙さんと友人らはその中で1時間カラオケを楽しんだという。

■カラオケハウスに「引導」?

中国のショッピングセンターなどで最近よく見かけるミニカラオケは、通常3−4人しか入れない2平方メートルほどの広さで、ガラス張り構造になっている。中にはマイク、ヘッドホン、椅子がそれぞれ二つと、大きなモニターとタッチパネルがそれぞれ一つ設置されている。

利用者はスマホでQRコードをスキャンすると、タッチパネルで選曲できるようになり、スマホで決済を済ませ、歌を歌うことができる。一曲歌い終えると、機械が採点してくれるほか、歌を録音して微信(Wechat)に保存し、それをソーシャル機能「モーメンツ」に投稿することもできる。

「電話ボックス」の中で歌を歌うことで、普通のカラオケボックスのように数々の気まずいシーンに遭遇することがなくなる。これが、ミニカラオケが従来のカラオケボックスに「引導を渡す」ことのできる潜在能力だ。

■「一人で熱唱」は「さみしい」とは限らない

ミニカラオケは、2003−04年に日本で誕生したとも言われている。関連の資料を見てみると、日本では、ミニカラオケが「一人カラオケ」と呼ばれている。日本の全国カラオケ事業者協会が発表している資料によると、日本ではカラオケボックスが00年から減少を続けているほか、大人数でカラオケを楽しむ人が減る一方、少人数、ひいては一人でカラオケを楽しむ人が増えた。そして、「一人カラオケ」が誕生したのだ。

日本では、「一人カラオケ」の利用者のほとんどが学生をメインとする若者だ。一人で熱唱というとさみしい感じがするものの、実際には、日本の若者は友人との交流などを避けているのではなく、歌の練習したいという人が多い。ストレスを発散するためという以外に、日本では「一人カラオケ」で、友人とカラオケに行く時のために練習をしておくという若者が多い。特に、英語の歌などを練習しておきたいという人が多いようだ。

このように、日本の若者は、大人数で行った時にいいところを見せるため、またはみんなに迷惑をかけないために「一人カラオケ」を利用している。このような心理は、日本の文化と密接な関係がある。

一方、中国のネット上で大きな話題となっている「孤独指数ランキング」では、「一人でカラオケ」が6級(最高10級)となっている。しかし、それがミニカラオケにも当てはまるわけではない。実際には、ミニカラオケの利用者の多くは1人、または2、3人という少人数の時間を楽しんでいるようだ。

日曜日の午前中、北京の繁華街・王府井にあるショッピングモールapmに来て、「ミニカラオケ」を楽しんでいた学生の王さん(19)はミニカラオケが好きな理由について、「大勢でカラオケボックスに行くのは好きでない。本当に歌が好きな友人、一人か二人と一緒にカラオケを楽しむほうがいい。それなら、二人ともマイクを離さなくていいし」と話した。

「自分の世界に浸かれる」ほか、ミニカラオケは「時間つぶし」にももってこいだ。「食事をしたり、映画を見たりする時に、待ち時間がある場合、いつもミニカラオケで時間をつぶす」と王さん。「歌を録音して、モーメンツに投稿し、みんなに聞いてもらうこともよくある」という。

資料によると、今後2−3年の間に、ミニカラオケの数は中国で50万台以上になると予想されている。また、17年、同市場は31億8000万元(約525億円)規模となり、18年には、70億1000万元(約1157億円)規模にまで成長すると見込まれている。(提供/人民網日本語版・編集KN)