上の写真にうつっているもの、なんだと思います?

まるでUFOのような物体ですが、実はこれ、ある男性がひとりでつくった「グーダドラム」という打楽器。

伝統的な楽器ではないけれど、どこか懐かしさを感じる美しい音色が特徴。ステン素材の表面に施される、彫刻の深さによっても鳴る音が変わるので、1つひとつが完全オリジナル。

一定の音がでなければいけない、という従来の楽器の概念をくつがえす“次世代の楽器” は、どのようにして生まれたのでしょう?

民族的なルーツを想起させる、
美しい音とかたち

文化やシンボル、芸術に対して情熱を抱き、その要素を取り入れた楽器をつくりたいと願っていたDmitrii Gubarevさんが、“グーダドラム”を完成させたのが5年前のこと。

細やかなうつくしい模様も、すべて彼自身のデザインのもの。「楽器にとりいれたい」と願いつづけた、古代のシンボルや花、神聖なジオメトリのサインを結合したモチーフは、民族的なルーツを想起させます。

デザインにとどまらず、彼は楽器の機能性にもこだわっています。高いクオリティを保ちながら、プロダクトとして、神秘的で美しいものを完成させる技術は他にはそうないでしょう。

楽器をつくる原動力は
フルタイムの重労働?

フルタイムで重労働をつづける彼は、夜の時間をグーダドラムの創作にあてているのだそう。ハードなスケジュールだけれど、彼の夢をつくっているのは、むしろ仕事をしている時間だと言います。

はたらくことで制作に必要なお金を稼ぐだけではなく、その時間に湧いてくるフラストレーションを自分の中で受けとめ、楽器をつくるガソリンに変えているのですね。

最後に、Dmitrii Gubarevさんがつくったグーダドラムの美しい音色を聴いてみてください。その神秘的な音にうっとりすると共に、なんだか自分でも音楽を奏でてみたくなりませんか?

Licensed material used with permission by Dmitrii Gubarev.