セビージャのスペイン代表MFビトロを巡る狂騒曲が、大混乱を経てようやく終結を見た。アトレティコ・マドリードは現地12日、ビトロを2022年6月末までの5年契約で獲得したことを発表した。

当初からA・マドリード行きが有力視されて来たビトロだが、10日になって状況が急変。セビージャがビトロとの契約を2022年6月まで2年間延長したことを突如発表し、移籍から一転して残留の可能性が高まった。だが、獲得を諦めないA・マドリードは翌11日、セビージャとの新契約にまだサインしていないビトロと緊急交渉を行い、条件面の向上などを提示して翻意に成功した模様だ。

A・マドリードはその一方で、FIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分を受けているため、来年1月の移籍市場までは選手をチームに迎え入れられない。それゆえ、まずはビトロに設定されている契約解除に必要な違約金である3500万ユーロ(約45億2000万円)をセビージャに支払い、ひとまず保有権を獲得。新シーズン前半戦はローンの形によりラス・パルマスでプレーさせ、後半戦からチームに登録して起用するという、事前から計画していた対応策を採ることになる。また、セビージャと同じ轍を踏まぬよう、ビトロには契約解除に必要な違約金として1億5000万ユーロ(約193億5000万円)もの高額を設定すると報じられている。

この結果、一悶着ありながらも自身の去就に決着がついたビトロは、セビージャを退団してA・マドリードに入団することについてはコメントを控えたものの、出身クラブであるラス・パルマスで半年間プレーできることを喜んだ。

「自分にとって非常に難しい数日間だった。だが、最終的にこういった決断を下した。自分の地元チームの一員としてトップリーグで戦うことは夢だったので、そのチャンスが得られたことに幸せを感じている。今年はラス・パルマスを満喫したい」

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