12日、韓国・ハンギョレ新聞は、日中韓の共通の文化である「箸」の国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録を目指し、3カ国が今後本格的に動き出すと報じた。写真は韓国の食卓。

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2017年7月12日、韓国・ハンギョレ新聞は、日中韓の共通の文化である「箸」の国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録を目指し、3カ国が今後本格的に動き出すと報じた。

箸文化のグローバル化を目し、2015年から箸の世界遺産登録に向けた活動を続けている韓国・清州(チョンジュ)市の文化産業財団は12日、今年8月に京都で開かれる日中韓3カ国の文化担当相会議において、箸文化の世界文化遺産登録が議題になる見込みだと明らかにした。同財団からは韓国文化体育観光部に繰り返しこれを提案し、肯定的な返答を得ているという。

一方、清州市は今月18日、箸研究所をオープンし、箸やさじ文化の調査研究、文化商品開発、箸を活用した公演、箸文化に関連した出版を進める計画だ。研究テーマには、情報通信(IT)技術と箸文化の相関関係、箸文化と健康、日中韓3カ国の箸の歴史が挙がっているという。

清州市文化産業振興財団コンテンツ振興チーム長のビョン・グァンソプ氏は、箸の文化的意義について「箸を使えば指の30余りの関節、70余りの筋肉が同時に動き、脳の活動を助ける。私たち(韓国人)がIT、アーチェリー、射撃、医術など微細な手業の分野でずば抜けた能力を示しているのは、長い間に身に付いた箸文化に由来するという研究もある」と紹介、「韓中日の箸の歴史・文化・コンテンツを開発して世界文化遺産に登録すれば、箸は世界的な文化としてその地位を確立するだろう」と述べた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「3国がこうして力を合わせることもあるんだね。東アジアのこの3国が協力したら、どこも無視できないだろう」と前向きに捉える声も寄せられているものの、否定的なコメントも数多い。

代表的なものとしては、「そしたら西洋の国はナイフやフォークを世界遺産に、と言い出すよ」「手で食事をする国は、指を遺産にするのか?」「箸なんてちっぽけなものを世界遺産にするのはどうかと思う。世界文化遺産は希少性が大事なのに」など、身近な箸は遺産にふさわしくないとする意見。

また、「そもそも箸の起原はうちだ、と中国や日本が言ってたはずだけど?」「韓国は箸と一緒にスプーンも使う。スプーンも遺産に推すべきだ」「韓国の箸は中国や日本式と違って木製じゃない。素材からして違うことを忘れるな」と、日中韓の箸をひとくくりにすることへの抵抗感を訴えるコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)