天才テリー伊藤対談「ジミー大西」(2)画家への専念ってそんな理由なの!?

写真拡大

テリー 自分に絵の才能があることは、いつ気づいたの?

ジミー 最初は上岡(龍太郎)師匠と(島田)紳助兄さんがやってた「EXテレビ」という番組の企画で絵を描いたんです。「下手でも、オチに使うからいい」って言われて。

テリー その時は、どんな絵を描いたの。

ジミー 花と、口から新幹線がビューっと飛び出している人間の顔です。

テリー ハハハ、おもしろいじゃない。

ジミー (明石家)さんまさんにも、そう言われました。で、番組放送の2週間後に岡本太郎先生から手紙をいただいたんです。

テリー ええっ!? 岡本太郎さんが、そのテレビを観てたんだ。

ジミー そうなんです。(養女の岡本)敏子さんいわく、観てる最中、ずっとニコニコ笑うてはったそうで、「いいじゃない、もっと枠からはみ出しなさい」という内容の、3行ぐらいの手紙がテレビ局に届いたんです。「これはすごいことやな」と。

テリー すごすぎるよ。俺は岡本太郎さん、本も全部持ってるくらい大好きだもの。その手紙、今でも持ってるの?

ジミー 実はそれ、売っちゃったんです。

テリー ええっ、ちょっと待って、全然、意味がわかんないんだけど。

ジミー そんな大事になると思わなくて。

テリー 思うよ! あの岡本太郎さんがほめてくれてる手紙なのに。バカじゃないの?

ジミー そうですよね、自分でも、あとでそう思いました(苦笑)。

テリー もったいない。まぁ、そこがジミーちゃんのタダモノじゃないところなんだけど(笑)。

ジミー そういう反応もあったせいか、その後、周りの人からも「絵を描いてくれ」って言われるようになったんです。キャンバス代もかかるし、タダであげるのも損やからと思うて、お金をちょこちょこもらってたら、会社が「個展をしよう」と言いだしたんです。

テリー さすが吉本! 金の匂いをさっそくかぎつけたわけだ(笑)。

ジミー 「でも僕、人に絵を描けと頼まれたら、よう断らんのです」と答えたら、「よし、わかった。じゃあそういうことはこっちで仕切るから、ジミーは芸能界をいったん辞めて、絵だけ描こう」と。

テリー ええっ!? じゃあ「画家に専念する」って言ったのは、ジミーちゃんの意志じゃなかったんだ?

ジミー そうなんです。

テリー ひどい話だね。だって当時、ジミーちゃんは人気者だったじゃない。当然、お笑いを続けたい気持ちもあったんでしょう。

ジミー もちろん、お笑いは心底好きです。でも、会社が「お前はトークあかん、バラエティあかん、芝居もあかん。だから、いったん全部辞めよう」と。

テリー 人権侵害で訴えたほうがいいよ(笑)。

ジミー でも、さんまさんにも「お前、トーク下手や」って言われていて。

テリー 実際に絵描き転向の話を聞いた、さんまさんの反応は?

ジミー 「それはええかもわからへんな」って。

テリー あっ、そんな感じだったんだ。ちょっと意外だな。

ジミー それで、さんまさんや会社のアドバイスもあって、今までお世話になった人に迷惑がかからないよう、1年半かけて徐々にレギュラーの仕事を辞めていったんです。