本は過去・未来につながる唯一の手段

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本は読むものという固定観念をリセットすれば、今よりさらにすばらしい人生が開けるのかもしれません。一冊の本は、時間と空間を超えてだれかの胸に届きます。それは、これから生まれてくる人たちかもしれないのです。

「本など無意味」と反対され、それでも……

私がちょうどこの本を書いているときに、新潟にいる父親が亡くなりました。
肺ガンです。76歳でした。
この本が出ることは入院中の父親に伝えていました。
ずっと、「本なんか書いても意味がない」と言い続けていた父ですが、出版が決まったことを伝えると、このときばかりは、うんうん、と嬉しそうに頷いてくれました。

子の想い、親の誇り

私が最初に出した本はファンタジー童話だったのですが、父は車で町まで出て、たった2件しかない本屋さんを回って、「うちの息子が本を出したので置いてほしい」とお願いして回ったそうです。
この話は、ずいぶんあとから母に聞かされました。

想いを次の世代につなげるもの

この本は私の父親に対して最期の贈り物にしたかったのですが、父の死に間に合いませんでした。
このとき、私は、つくづく、作家は本を書くとき、真剣に自分と向かい合わなければならないと思いました。
本は、作者の想いを次の世代につなげるものですから。

本は半永久的に残り、受け継がれていく

あなたが本を出版すると、20年経っても自分の子どもと対話できるし、50年経っても、自分の孫と対話ができます。
また、本を出すと、あなたが生きた痕跡を半永久的に残すことができます。
なぜならば、すべての書籍は「国会図書館」に寄贈しなければならないと法律で決まっているからです。

時間と空間を超える価値がある

あなたの書いた本は、今、この世に生きている「だれか」に影響を与えることができます。
さらに、これから生まれてくる「だれか」にも影響を与えることもできます。
時間と空間を超越するのが本なのです。
本は空間的な広がりだけではなく、時間的な広がりを持っています。

人との距離を縮めて、未来へ広がる想い

空間的な広がりとは、距離のことです。本は全国の書店に流通します。
時間的な広がりとは、未来のことです。本は次の世代まで流通します。
どれほど時間が経っても、その本と対面したとき、本は時間の壁を越え、読者に作家の意志をまざまざと語りかけてくるのです。

【まとめ】

・本は親子の絆を深め、想いを次の世代につなげることができます。
・今生きているだれかに影響を与え、半永久的に未来の人たちに残すこともできるのです。
・いかがでしたか。人は言葉を読み、考え、思い、感じて生きています。本は最も大切な言葉という宝物。自分で本を書いてみるというわくわくする新しい夢が、青空にふくらんでいきそうですね。

★ 参考図書『本を出したい人の教科書』
著者:吉田浩(よしだ・ひろし)