木材倉庫を改装したアートギャラリー 1857(左)。Gamle Oslo Delikatesse(デリカテッセン)の入り口。こだわり素材のパンやチーズ、ハムなどが購入できる(右)。

こんにちは。オスロ在住の山岸早李(やまぎし・さり)です。雄大な自然、先進的な建築やインテリアデザイン、ジェンダーフリーにワークライフバランス…。世界幸福度ランキング1位にも輝き、ますます注目が高まるノルウェー。今回は「移住者に聞く旅行ガイド」のオスロ編として、在住者だからこそお伝えできる、オスロのディープでヒップなスポットの数々をご紹介します。テーマは「Act like a local」。直訳で「現地人のように振る舞う」を意味します。ぜひこの夏、オスロで実践してみてください!

1. 移民が多くあつまる東オスロ Gamlebyen(ガムレビューエン)

東オスロのローカルスーパー。野菜やくだものは量り売りが基本。

オスロは決して大きくありませんが、人口の約30%を移民が占め、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちで構成される国際色が豊かな都市。そんなオスロの東側は特に移民が多く集まるユニークなエリアです。エスニックな食材を取り揃えたスーパーマーケット、生地屋さん、リーズナブルで美味しい中東料理(ケバブをはじめとするトルコ料理など)、インド料理屋さんなどが点在し、思わず「ここは本当にノルウェー?」と目を疑ってしまうほど。一般のノルウェーのスーパーでは手に入らない調味料、野菜、穀物類、乳製品、思わず試したくなるキッチュなお菓子やドリンクが安く手に入るため、外国人のみならず、多くの地元民に親しまれています。キッチン付のホテルアパートに滞在すれば、買い揃えた食材を使って調理するのも楽しいでしょう。美しいモスクも見どころです!

Central Jam-e-Mosque(モスク)

営業時間:13:30〜18:00 ※土・日休み

住所:Åkebergveien 28 B 0650 Oslo

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Gamlebyenはこれからが楽しみなエリア。おしゃれな隠れデリカテッセンやクラフトビールバー、アートギャラリーも見つかりますよ。

木材倉庫を改装したアートギャラリー 1857(左)。Gamle Oslo Delikatesse(デリカテッセン)の入り口。こだわり素材のパンやチーズ、ハムなどが購入できる(右)。
醸造所も併設のクラフトビールバー。オリジナリティ溢れるご当地ビールを飲み比べて

1857(アートギャラリー)

営業時間:水〜日 12:00〜17:00(土・日は16時まで)※月・火休み

住所:Tøyenbekken 12 0188 Oslo

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Gamle Oslo Delikatesse(デリカテッセン)

営業時間:10:00〜19:00(月は15時から、土は18時まで)※日曜休み

住所: Schweigaards gate 52 Oslo

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Siste Sang(クラフトビールバー)

営業時間:11:00〜1:00(金・土は3時まで)

住所: Grønlandsleiret 27, 0190 Oslo

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2. オスロの未来が垣間見える、ウォーターフロント再開発地区

ビョルヴィーカとソーレンガを結ぶ橋。

オスロ中央駅の南側、オスロ・フィヨルド湾奥の入り江の1つに面した地区は「フィヨルドシティ」と呼ばれています。かつてあった港湾施設を撤去し、2000年代から着々と再開発が進められてきました。屋根の上を歩けることで有名な「オペラハウス」(2007年)、先進的なデザインのビルが立ち並ぶ「バーコード」(2014年)を皮切りにし、Bjørvika(ビョルヴィーカ)地区では、現在もムンク美術館およびステネルセン美術館の移転、新図書館の建設工事が進められています。

antipodes café stueのオーナーのひとり、Felipe Ridao氏は日本の建築設計業界、都市計画にも精通している。

工事現場敷地内にあるインディペンデントなスポットといえば、ノンプロフィットスペース antipodes café。昨年末まではバーコードの目の前にありましたが、工事が進むとともに反対側の新興住宅エリアSørenga(ソーレンガ)地区にお引っ越し。この度「antipodes café stue」としてリニューアルオープンしました。読書会、地球の裏側のラジオ放送を聴く会など、独自のイベントが行われるほか、Solberg & Hansenの美味しいコーヒーも無料。建物内では、猛スピードで進む開発とは対照的な、ゆったりとした時間が流れています。鮮やかなペイントを施された、スタイリッシュなコンテナハウスの外観から、住宅のショールームだと思い込み、ふらり立ち寄る人も多いのだとか。このユニークなプロジェクトを仕切るのは、ノルウェー、そしてウルグアイ出身のオーナーふたり。これまでの軌跡と今後のゆくえは、ぜひ直接ふたりに聞いてみてください。

antipodes café stue

営業時間:イベントにより随時変更。公式Facebookページにて要確認

住所:Rostockgata 99, 0194 Oslo

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ソーレンガを通り過ぎ、さらに奥へ進むと現れるのは、なんと畑!
再開発地区では日々変化を遂げるオスロの沿岸部が一望できる。

Bybonden(アーバンファーム)

住所:Kongshavnveien, Bjørvika 0194 Oslo

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3. 伝統おやつがオスロの新しいストリートフードに?

外はカリカリ、中はもちもちの食感は一度食べたら虜になる。

みんな大好き、ノルウェー伝統のおやつといえば、カルダモン香るハート型のワッフル。従来の定番トッピングといえば、甘塩っぱく、キャラメルのような味わいのbrunost(ブルノスト)、ベリージャム&サワークリームにチョコレートスプレッドですが…。フードトラックから始まった、このヒップホップなワッフルスタンド Haralds Vaffelでは、ブルーチーズ&ベーコン、フムス(ひよこ豆のペースト)など一風変わった組み合わせが楽しめます。ぜひお試しあれ!

Haralds Vaffel

営業時間:14:00〜22:00(土・日は11時から)

住所:Herslebs gate 2d, 0559 Oslo

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4. 食べて、読んで、お洗濯!洗濯機があるカフェ Laundromat(ラウンドロマット)

昨今、カフェスペース併設のコインランドリーが密かにブームだそうですが、実はオスロにもあるんです、洗濯機があるカフェ!それがこちらの一見普通のおしゃれなカフェレストラン Laundromat(ラウンドロマット)。ロケーションは、1952年にオスロ五輪が開催されたことで知られる、Bislett Stadion(ビスレット・スタディオン)の目の前。落ち着いた内装の広めの店内は、カウンターとテーブル席で構成され、壁を埋めるように配置された書棚には、たくさんの本や雑誌が並んでいます。ランドリースペースの存在感はやや控えめのため、その存在を知らない常連客もいるそう。のんびり読書や調べもの、旅の計画を立てながら、溜まった洗濯物を済ませてしまいましょう!オープン時間が7時(土・日・月を除く)と早いのもうれしいところです。

カフェの奥へ広がるキッチュなランドリースペース(左)。Wi-Fi完備でノマド作業にもおすすめ(右)。

Laundromat

営業時間:日・月 10:00〜1:00 火 7:00〜1:00 水〜金 7:00〜3:30 土 10:00〜3:30

住所:Underhaugsveien 2, 0354 Oslo

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5. 湖だけじゃない!リゾート地顔負けのビーチスポット

市街地からバスで20分のIngierstrand海水浴場。

ノルウェーの自然スポットといえば、森や湖を連想する人が多いのではないでしょうか? 豊かな緑と海に囲まれたオスロ近郊には、実はリゾート地顔負けの美しいビーチスポットも点在するんです。いずれも市街地から10〜20分足らずでアクセス可能。夏のあいだは日照時間が非常に長いため、20時をまわっても昼のような感覚でビーチライフを堪能できるのが魅力です!

貴重な太陽の下、思い思いに過ごすノルウェー人たち(左)。人が少なく、波も静かなオスロのビーチは究極の避暑地(右)。

とはいえ、夏の短い北欧では、日の光に当たることのできる時間がとにかく貴重。日光浴好きのノルウェー人たちはこぞって屋外アクティビティを楽しみます。あなたのお気に入りのビーチスポットを探してみてくださいね。

Ingierstrand Bad(海水浴場)

利用時間:12:00〜20:30

住所:Ingierstrandveien 30, 1420 Svartskog(オスロ中央駅前から87番バスで20分)

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隣接のレストラン Ingierstrand Bad Restaurantでは北欧らしい料理やドリンクの数々が楽しめる。

【著者プロフィール】山岸早李(やまぎし・さり)

90年東京生まれ。美大のデザイン科を卒業後、外資系マーケティング会社を経てノルウェーに移住。オスロを拠点にグラフィックデザイナー、ライター、ガイド、コーディネーター等として幅広く活動中。