メキシコ原産の蒸留酒「テキーラ」は、平均35〜55%もあるアルコール度数の高さから「ちょっと強すぎる」という印象を持っている人は多いかも。でもカクテル好き、しかもマルガリータ好きの人だったら、実はよく口にしているお酒。

これから夏に向けて、テキーラベースのお酒を飲む機会も増えてくるはず。そこでテキーラメーカー「パトロン・テキーラ」で製造部長を務めるアントニオ・ロドリゲスさんに聞いた、「知っておきたいテキーラのトリビア」をコスモポリタン アメリカ版から。知っておくと、テキーラをより美味しく楽しく味わえるかも!

1.日の当たる場所を避けて保存する

1本(ボトル)購入しても1日で飲み切るのは至難の業。1度栓を抜いたボトルを保存する場合は、キャビネットの中など日の当たる場所は避けたほうが良いのだそう。

「直射日光にさらさなければ、1年程度は美味しく味わえます」とロドリゲスさん。逆に太陽にさらしてしまうと、アルコールが蒸発し香りが飛んでしまうことも。たった1〜2日間保存場所を間違えただけで、味が変わってしまう可能性もあるんだとか。

2.真のテキーラ愛飲家は冷凍庫で保存しない

冷凍するとトロッとした舌ざわりが楽しめるテキーラ。そのため冷凍庫で保存している人も多いようだけど、ロドリゲスさんは「(冷凍してとろみを出すのは)トレンドではあるけれど、あまりオススメしません」とコメント。「冷凍してしまうと、テキーラの持つアロマを楽しめなくなってしまうんです。高品質のテキーラを飲むなら、香りと成分を存分に味わえる常温がベストです」。

3.上質のテキーラを適量たしなむ分には、頭痛は起らない

ロドリゲスさんいわく、「上質のテキーラは丁寧に蒸留されているので、頭痛を誘発することはほとんどありません」。7年かけて栽培したアガベ(竜舌蘭)から作られる高品質のテキーラの場合、頭痛の原因となる不純物は蒸留の過程で取り除かれているからなんだそう。

「製造する際、アガベの葉の部分はすべて切り取られます。つまり、テキーラはパイナップルのような形の茎の部分だけを使って作られるんです。葉を切り取ることで頭痛の原因となる余分なワックスが残らず、純度の高いテキーラが完成します」

4."ショット飲み"は伝統的なテキーラの飲み方ではない

テキーラと言えばショットグラスに入れてクイっと一気飲みする"ショット飲み"が知られているけど、ロドリゲスさんは「上質なワインと同じように飲んで下さい」とアドバイス。「ゆっくり少しずつ飲むことで、アロマを存分に楽しむことができるんです」。

5.テキーラベースのカクテルはマルガリータだけじゃない

「バーテンダーはテキーラの特性や、相性のいいお酒と果物を熟知しているはず。多種多様な組み合わせが可能なお酒ですから、マルガリータだけでなく、さまざまなテキーラベースのカクテルをぜひ味わってください」と語るロドリゲスさん。ちなみに彼のオススメは"ハリスコミュール"というカクテル。ウォッカ、ジンジャーエール、ライムのしぼり汁で作る"モスコミュール"というカクテルがあるけれど、ハリスコミュールはこれをウォッカではなくテキーラで作ったものなんだそう。

6.テキーラの製造には7年掛かる!

「テキーラの原材料であるアガベの栽培には7年掛かります。幹の中に十分な蜜と香りを蓄えるためには、それだけの年月が必要なんです」とロドリゲスさんは解説。

7.蒸留にも約7日間掛かる

アガベが十分に育つと、収穫された茎を加熱し蒸留がスタート。「上質のテキーラの場合、"スロークック"製法で蒸留します」とロドリゲスさんが語るように、蒸留にも約1週間掛かるんだそう。

「まずオーブンの中でアガベを3日間蒸し、7年かけて作られた甘味を最大限に引き出します。蒸し上げられたアガベは細かく砕かれ、蜜部分を抽出するんです。この作業にも3日を要します。その後蜜を丸1日掛けて発酵させることで、蜜からアルコールに変化します。こうして7年と7日掛けて、美しいシルバーテキーラが生まれるのです」

8."テキーラ"と呼べるのはメキシコ産のものだけ

フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインを"シャンパン"と呼ぶように、"テキーラ"はメキシコ(主に西部のハリスコ州)で作られたものだけを指すのだそう。「アガベを原材料としているだけでなく、メキシコで作られているものだけを"テキーラ"と呼ぶんです」と、ロドリゲスさん。

これらのトリビアを聞いたら、テキーラベースのおいしいカクテルを飲みたくなったのでは?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US