香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは11日、「就学前の子どもが海外へ遊学、中国で育児の最新トレンドに」と題する記事を掲載した。写真は中国の子ども。

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香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは11日、「就学前の子どもが海外へ遊学、中国で育児の最新トレンドに」と題する記事を掲載した。

数日前、あと2カ月で5歳となる上海の男の子、張君は母親と妹と一緒に米国の伯母の家に行った。今年8月から12月まで、張君はこの家の付近の幼稚園で勉強する。「視野を広げる」ことが狙いだそうだ。「外の世界を体験させ、英語圏の国でほかの子どもとの付き合い方を学んでほしい」と張君の母親は話す。

張君一家と同じように幼児を海外へ短期「遊学」に行かせることは中国の新しいトレンドとなっている。中国の観光大手・シートリップ(携程旅行網)の遊学業務責任者は「去年から海外遊学に行く幼児が増加しており、同時に、国内のインターナショナル幼稚園の数も増え、多くの幼稚園は中英バイリンガルコースを開設している」と述べた。今年の夏、シートリップで海外遊学を予約する顧客のうち、就学前の子どもの遊学は10%を占めており、去年に比べ大幅に増加しているという。

途牛網のデータによると、昨年海外遊学に行った学生のうち、幼児の比率は6%であり、一人当たり平均2万〜3万元(約33万〜50万円)かかっていたという。また、シートリップの担当者によると、この種の旅行は主に二つのパターンがあるという。一つ目は米国や英国、シンガポールの専門グループが組織した「サマーキャンプ」で、プログラムには文化的な観光スポットの訪問や、教育専門家の授業が含まれる。二つ目は短期交換生として外国の幼稚園に行くパターンで、最も人気の国には米国、英国、オーストラリアやニュージーランドがある。

海外行きの「サマーキャンプ」の参加費用が高額であるにもかかわらず、多数の保護者はそれに価値があると考えている。前述のシートリップ遊学業務責任者によると、中国の保護者は海外遊学が子どもの視野を広げる、未来の教育のための重要なルートだと考えている他、質が高い家族旅行だとも考えている。数多くの留学機関のプログラムを通して、遊学期間中、子どもたちは英語を母語とする先生たちと英語の練習を行う一方、保護者たちは有名大学を訪れたり、投資と移民政策について知識を深めたり、ワインパーティーに参加したり、ゴルフをしたりすることができるのだ。

遊学産業が盛んになりつつあるが、全ての旅行業者がこの新しい市場の見通しが明るいと思っているわけではない。米ホールレン教育会社の社長は、児童遊学産業はまだ始まった段階で、コストが高い割に収益は少なく、また、保護者らの食事、宿泊などの要求を満たすことも難しいと指摘した。(提供/環球網・編集/インナ、黄テイ)