景気上昇は期待できるのか……

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総務省の個人企業経済調査によると、2016年度の「卸売業、小売業」「宿泊業、飲食サービス業」の営業状況が、売上高、営業利益ともに前年割れした。2017年7月11日に発表した。

調査は、個人で「製造業」「卸売業、小売業」「宿泊業、飲食サービス業」「サービス業」を営む全国約4000事業所が対象。個人企業の経営実態を明らかにし、景気動向を把握するなどの目的で、総務省が年1回調査している。

設備投資額も振るわず......

1事業所あたりの営業状況を聞いたところ、「卸売業、小売業」は、売上高が前年比4.8%減の1489万5000円と4年連続の減少。営業利益も6.0%減の148万6000円で2年連続の減少と、収支の悪化に歯止めがかからなかった。

「宿泊業、飲食サービス業」はここ数年、売上高、営業利益ともに右肩上がりだったが、16年度の売上高は853万2000円(9.8%減)と2年連続ぶりに減少。営業利益も129万6000円(10.2%減)と5年ぶりに減少した。

一方、「製造業」の売上高は、4.7%増の1046万1000円と4年連続で増加。ただ、営業利益は7.4%減の237万6000円と2年ぶりに減少した。また、「サービス業」は売上高が506万3000円(3.6%増)、営業利益は153万3000円(1.4%増)と好調だった。

また、設備投資額を聞いたアンケートでは、どの産業も投資額は前年比で下回り、消極的な状況がうかがえた。2年ぶりの減少となったのは、「サービス業」(1事業所あたり、17万8000円)と「製造業」(26万9000円)。「卸売業、小売業」(21万円)と「宿泊業、飲食サービス業」(20万9000円)は、2年連続で減少した。