米アマゾン・ドットコムが7月10日から11日にかけて世界で実施したPrime会員向けの大型セール「Prime Day」は、過去最高の売上高と利益を記録したようだ。

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中国・インド・メキシコ含め、世界13カ国で開催

 アマゾンは毎年このセールの売上高など、具体的な金額を明らかにしないが、米インターネットリテイラーの推計によると、今年の米国における売上高は、15億6000万ドルとなり、昨年の13億ドルから20%増加する見通し。

 また米国を含む世界の売上高は、21億8000万ドルで、昨年の18億ドルから、21%増加するという。

 アマゾンのPrime Dayは、今年で3度目となる。2015年は米国や日本をはじめとする9カ国で実施したが、昨年はこれにベルギーを加えた10カ国で開催。今年はさらに、中国、インド、メキシコも加えた13カ国で行った。

 また、Prime Dayのセール時間は昨年まで24時間だったが、今年は開始時間を6時間前倒しし、計30時間行った。こうしたセール規模の拡大も、売り上げの増加につながったとインターネットリテイラーは見ている。

大幅値下げと世界展開が奏功か

 アマゾンは昨年、プレスリリースを出し、Prime Dayにおける全世界の注文数が、前年比で60%以上増加したと発表していた。同社によれば、この時、映像配信端末「Fire TV」などの同社製ハードウエア製品は、前年のPrime Dayから3倍の売り上げを記録した。また、同社の音声アシスタント機器「Amazon Echo」は、それまでの1日当たり販売台数記録の2.5倍売れたという。

 本稿執筆時点でアマゾンはまだ、今年のPrime Dayについて正式な声明を出していないが、米テッククランチによると、今年のPrime DayにおけるEchoシリーズの販売台数は、米国で昨年の2倍以上、世界で昨年の3倍以上になったと、事情に詳しい関係者は話している。

 アマゾンは今年、Echoの旗艦モデルであるAmazon Echoの価格を半値の89.99ドルにして販売した。また小型モデルのEcho Dotは、15ドル引き下げ、34.99ドルで販売した。これに加え同社は、これら音声アシスタント機器の販売を昨年10月に、英国とドイツで開始しており、これらの施策が、今回の販売増につながったのではないかとテッククランチの記事は指摘している。

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Echoの販売台数、世界で1000万台超に

 なお、CIRP(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ)の推計によると、Echoシリーズの昨年末時点における米国累計販売台数は820万台。米国におけるEchoの認知度は過去1年間で劇的に高まったと、CIRPは報告している。

 前述したとおり、Echoシリーズはすでに欧州でも販売が始まっている。このことから、その世界累計販売台数はすでに1000万台を超えていると、推計されている。

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筆者:小久保 重信