【ビデオ】ルーシッド・モーターズが発売を予定する電気自動車のプロトタイプが、高速実験場で378km/hという速度を記録!
数ヶ月前、新興高級自動車メーカーのルーシッド・モーターズは、発売を控えた「エア アルファ」のプロトタイプが、オハイオ州にある交通研究センター(TRC)の高速オーバルで217nph(350km/h)という速度を記録したと発表し注目を浴びた。しかし、この時はまだ高速走行時の挙動が不明だったため、速度に制限が掛けられていたらしい。近頃、再び同地でテストが行われ、今度は235mph(約378km/h)に達したことがルーシッドから証拠となる動画と共に発表された。同社によれば、それでもまだバッテリーには余裕があったという。

電気自動車のパフォーマンスに関しては、これまで最高速度はあまり話題にされなかった。テスラ「モデルS P100D」のようなクルマは、瞬時に強力なトルクを発生する電気モーターを積んでいるため、0-100km/h等の加速性能では他の追随を許さないが、最高速度は内燃機関の高級車やスポーツカーとあまり変わらないからだ。しかし、「エア」を妥協のないクルマに仕上げたいルーシッドとしては、最高速度でライバルに引けを取るわけにはいかない。

同社によれば、4月に記録を挙げたプロトタイプはいくつかの要因によって速度を出し切れていなかったという。同車を取り巻く様々な不確定要素を考慮して、217mph(350km/h)でリミッターが作動するよう設定されていたというのだ。また、緊急停止用のパラシュートも装備されていた(それ自体はいいことだ)。最初のテスト走行を終えた後、ルーシッドはエアサスペンションのソフトウェアを更新した。200mph(約322km/h)でバンクした際の横滑りに対応し切れなかったためだ。フロントのモーターも、コンピューター・シミュレーションによる予測以上に高温になった。どちらの問題も、2回目のテスト走行に向けて修正されている。

ところで、下の動画に登場するクルマを見ると、市販されるモデルとは少々異なるようだ。今回のテスト車にはフルロールケージが装備されているが、これが最終的な市販車両に採用されるとは思えない。特に、ルーシッドがうたっている広々とした車内空間とは相容れないからだ。また、プロトタイプに装着されたホイールは、空力効率を追求したフラットなデザインであり、意図を持った悪くない形状ではあるものの、あまり魅力的とは言えない。

とはいえ、最終的に完成する市販モデルがどれだけの数字を記録するか楽しみだ。ルーシッド・モーターズはテスラと正当に渡り合える最初の独立メーカーになりそうである。競争が盛んになるのは概して良いことだ。



By Reese Counts

翻訳:日本映像翻訳アカデミー