バッテリーの要らない携帯電話が実現!ワシントン大学の研究者が開発

ワシントン大学は5日(現地時間)、同大学の電気工学科およびポール・アレンコンピューターサイエンス・エンジニア スクールの研究チームがなんとバッテリーのいらない携帯電話を開発したとお知らせしています。

コンピューター機器関連の学会「ACM IMWUT(Association for Computing Machinery on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies)」が7月1日に発行したプロシーディングに詳細な論文が掲載されました。

このバッテリーのいらない携帯電話は、最大約9.4m離れた基地局から発せられたRF(無線周波)信号からマイクロワットの電力を収集できるような仕組みを設計したということです。


自然環境中から電力を得る試みはこれまでにもさまざまなものがありましたが、多くは電力が非常に小さく、今回開発されたバッテリーのいらない携帯電話でもさきほどのRF信号から得られた電力だけでは継続して駆動するためには電力が足りません。

そこで、さらに米粒ほどの小さなフォトダイオードを組み込んでいます。これにより、フォトダイオードに光が照射されると、光起電力効果により起電力が発生します。この特性を用いてさらなる追加の電力を得ることで、バッテリーなしで連続的に動作できるバッテリーフリーの携帯電話を実現したとのことです。

この携帯電話は約3.5μWの電力を消費して、約15m先のカスタム基地局と通信することができたと発表しています。実際に以下にも掲載したデモ動画を確認すると、今回開発した携帯電話からダイヤルを行うと、カスタム基地局へ通信を行っています。すると、カスタム基地局側でSkypeのダイヤル発信を行い、大学構内の電話機へ発信しています。大学構内の電話に出ると、今回開発した携帯電話と通話が行えていることが確認できます。

今回、ワシントン大学の研究チームが取り組んだテーマは夢の広がる非常に興味深いものです。子どもの頃、電池がいらない電話なんていうものを想像したという経験がありましたが、まさか本当に実現するだなんて思いもよりませんでした。

今後この研究が発展すれば、昔描いたSFチックな世界に一歩近づけるかも知れませんね!なお、本研究は国立科学財団とGoogle Faculty Research Awardsによって資金提供されているということです。


動画リンク:https://youtu.be/5f5JJTmbO4U

記事執筆:YUKITO KATO


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