朝鮮少年団第8回大会に参加した金正恩氏(2017年6月7日付労働新聞より)

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韓国のアイドルグループ、EXO(エクソ)の公式サイトに北朝鮮からアクセスがあったと話題になっている。

北朝鮮で韓流をはじめ海外のエンタテインメントに触れるのは重罪だが、それにも増して気になるのは、誰が、どのようにしてインターネットを利用したかだ。

(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

EXOは、8日午後10時26分にTwitterの公式アカウントを開設した。12日午前の時点でフォロワー数は50万を超えている。Twitterの韓国法人は、開設からほぼ1日で全世界から1100万件の関連ツイートがあったと公表し、その発信地点をマップに表示した。

それによると、北朝鮮からの15件の発信があったというのだ。

デイリーNKジャパンでこのマップを調べたところ、首都・平壌の市内中心部、統一通り付近、郊外の江東をはじめとして、中朝国境に近い平安北道(ピョンアンブクト)の龍川(リョンチョン)と塩州(ヨムジュ)、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の慶興(キョンフン)、山奥の黄海北道(ファンヘブクト)の遂安(スアン)、慈江道(チャガンド)の前川(チンチョン)、海辺の咸鏡南道(ハムギョンナムド)の栄光(ヨングァン)、洪原(ホンウォン)など、発信は全国に広がっている。

中でも、龍川と洪原からは複数のユーザーの発信があったように見受けられる。

北朝鮮では、わずか一握りの特権階級と外国人を除けば、公にインターネットにアクセスできない。

米国の国際マーケティンググループ「We are social」とカナダのIT企業「Hootsuite」が発表した報告書によると、総人口約2500万人の北朝鮮で、ネットユーザーはたったの1万6000人(2007年1月現在)に過ぎない。現在までにやや増えているとしても、大幅な変化はないものと思われる。

外国人ではないかとの指摘もあるが、発信地点には外国人がめったに訪れないようなところも含まれているため、北朝鮮の人がアクセスした可能性も否定できない。

北朝鮮の中高生の間で人気を集めるEXOだが、処罰されるリスクよりも、EXOに直接触れたいというファン心理のほうが勝った結果かもしれない。