エレベーターに乗っていた幼児たち、この後悲劇が(画像は『Shanghaiist 2017年7月11日付「Toddler tragically falls to her death from 18th floor after being‘pranked’by 5-year-old playmate」(騰訊視頻)』のスクリーンショット)

写真拡大

きょうだい、いとこ、友人に関わらず数名が集まればついついふざけ心が働き、それでいて危機管理能力はめっぽう低い…それが“子供”というものだ。そしてまだ幼いグループでは最年少者に残酷ないたずらをしようとする者も。このほどの悲劇は中国のある高層マンションで起きた。エレベーターに設置された監視カメラはその一部始終を捉えていたようだ。

幼児の転落事故が起きたのは中国・湖南省長沙市の高層マンション。リリちゃんという2歳の女の子(それ以上の情報は明らかにされず)が18階の踊り場付近から転落したもので、年長の男の子と女の子が当時この子と一緒に遊んでいた。自分たちのちょっとした気まぐれ、悪ふざけが原因で女児を死なせてしまったことにショックを受けているもようだ。

『騰訊視頻』ではそのマンションのエレベーターの内部に設置された監視カメラの映像を公開している。エレベーターに乗っているのは幼い子ばかり3名で、9階が目的階であるのに5歳の男児は最上階となる18階のボタンも押す。9階で扉が開くと3名は揃って降り、しかし男児は最年少である2歳女児を抱きかかえてエレベーターへ戻り、扉が閉まる寸前に自分だけ飛び降りる。エレベーターはたった2歳の女児のみを乗せて18階へ。そこで降りるも女児はどうしたら皆のもとに戻れるのかがわからないまま、ほどなくしてマンション前の地面にて全身を強打した無残な姿で発見された。18階の窓には手すりが付いておらず、下をのぞいた際に頭の重みで転落したとみられている。

エレベーターを格好の遊び場と考えている子供は少なくない。子供たちだけでエレベーターに乗ることの危険性をしっかりと教え込んでいなかった親たち。たった2歳の年少者に意地悪なことをした5歳の男児。そして転落防止柵を設けるなどメンテナンスや対策がしっかりしていなかったビル管理会社。女児を死なせた責任のなすりつけ合いは必至とみられている。

画像は『Shanghaiist 2017年7月11日付「Toddler tragically falls to her death from 18th floor after being‘pranked’by 5-year-old playmate」(騰訊視頻)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)