来日したカイル・マクラクラン。「ヨロシクオネガイシマス」など日本語の習得にも積極的

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 1990年代に一世を風靡(ふうび)した、鬼才デヴィッド・リンチによる伝説の大ヒットドラマ「ツイン・ピークス」の主演俳優カイル・マクラクランが12日、有楽町のザ・ペニンシュラ東京で行われた「ツイン・ピークス The Return」の来日記者会見に出席、新シーズンでの久々のクーパー捜査官復活に「とにかく興奮しています」と笑顔を見せた。

 前作で主人公のFBI捜査官デイル・クーパーを演じたカイル。「久しぶりに日本に戻ってこられてうれしいです。昨夜、NYから東京に着いたんですけど、昨日はいい天気で、東京湾を背景に飛行機が着陸した様子を見たときに、日本でのすばらしい思い出がよみがえってきました。いつも清潔な街だし、まるでツイン・ピークスのような完璧な場所だと思う。日本人の温かいおもてなしは世界一だと思っているので、戻ってこられてうれしいですね」と笑顔。

 新シリーズについて「今回は郷愁を呼ぶというよりは、新しい方向性が見られると思います」と語ったカイル。「一番の違いといえば、ストーリーが最初から全部書かれていたということ。それをまるで18時間の長編映画を撮るように全て撮影して、それを1時間ごとにどうやって分けようかというプロセスがあったんです」と驚くべき裏側を説明。

 また、新シーズンの見どころについては「僕の役は絶対に見てもらいたいね」と笑うカイルは、「今回、(クーパー捜査官だけでなく)いくつかの役を演じさせていただきました。ネタバレはしたくないんですけど、予測できないような展開が見られます」と解説。25年ぶりの復活ということについても「とにかく興奮しました。『ツイン・ピークス』に戻りたいという気持ちはずっとありましたから。特に僕が興奮したのは、やはりデヴィッドと組めるということ。彼と組むのは久しぶりだったし、今回は18時間全部、彼がメガホンをとっているので、それも楽しみでした」と振り返った。

 「前作を観ていない人でも楽しんでもらえると思うけど、もし可能ならば前作のエピソードも観てもらいたい」と語るカイルは、「デヴィッドはとても奇妙な、通常とは違う世界を作る人なので理解するのは難しいかもしれませんが、ぜひオープンな気持ちで観ていただけたら」と日本のファンに呼びかけた。

 また、この日はゲストとして、同ドラマの大ファンである椿鬼奴が、ドラマの登場人物ローラ・パーマーの衣装で登場。「20歳ごろにめちゃくちゃハマったドラマでした。友だちと一緒に深夜放送を夢中で観ていた青春時代を思い出しますし、まさか今日、クーパー捜査官に会えるなんて……」と語るやその目からは大粒の涙が。その姿を見たカイルは感激した様子で、「(劇中で登場する謎の空間である)赤い部屋には送らないから安心して」と笑顔を見せていた。

 さらにカイルは、自身が所有するワイナリで作った「Pursued by Bear Cabernet Sauvignon」というワインを椿にプレゼント。「これはシェイクスピアの戯曲『冬物語』のト書きから名付けたワインなんです。シェイクスピアなので飲んだら頭が良くなりますよ」と笑ってみせたカイルに、椿も「飲みたいけど、これは大事にとっておきます」と感激しきりだった。(取材・文:壬生智裕)

「ツイン・ピークス The Return」は7月22日よりWOWOWプライムにて放送(全18話・第1話無料放送)
※毎週土曜夜9:00(二カ国語版)、毎週金曜夜11:00(字幕版)