人間の進化と社会の発展に反比例するように、僕たちはこの星の環境を自らの手で大きく変えてしまいました。森林破壊などによる自然の浪費は、やがて地球温暖化をうみ、気候は激変、砂漠化に拍車をかけています。

個人レベルでできることと言えば、資源の無駄づかいをしないこと。間接的な方法のため効果が分かりにくい。ならば、こんな方法で“自然への恩返し”という選択肢はどうでしょう。

歩くだけで
そこには“花道”ができる

見た目は、トレッキングに使用するポール。というかただの竹の棒。ところが、先端部分に注目。ここにテクノロジーが集約されているのです。中には植物の種がびっしり。

そうです、地面にトレッキングポールを突き刺すごとに、種が埋め込まれる仕掛けです。イメージしてみてください。自分が歩いてきた道に、1ヶ月後もすれば若葉が育ち、花が開き、実をつける……。木の種を植えることも可能だそうです。

だけど、勝手気ままの闇雲に植物を植えればいいという訳ではありません。訪れた山林に生息する植物の生態系もありますから。じゃあ、自分のポールに入った種が適しているかどうかを、いかにして判断すればいい?

そんなときは専用アプリで生息地をチェック。さらにミスが起こらないように、外来植物の種が入っている場合は、自動でロックできる機能もあるそうです。それでも、もれを防ぐことはできないと、開発者のJake Queenさんは認めながらも、自然を愛する人たちに向けて、こうメッセージを送ります。

「自然を愛する気持ちがある人は、みんな心の優しい人たちです。植えてはいけないものは、植えないと信じています」

自然を思い出すように
花や木を届ける

歩きながら種を植えるというアイデアは、1700年代後半のアメリカの開拓者ジョニー・アップルシードが起源。彼はリンゴが無い地域に種をまき、果樹園を作ることで、その土地で暮らす多くの人々に新しい食料を届け、生活をより良くした人物です。

未来を生きる人々に1本でも多くの木を残しておく。それは、自分たちの暮らしを豊かにするうえで野山から手に入れた多くの資源への恩返し。そこに「FytoStick」の理念が込められているのです。

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