最前線から観光地へ  歴史の変遷から生まれた金門島のスイカ祭り/台湾

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(金門 12日 中央社)離島・金門島の新前トン地区(金沙鎮)で15日、地元の名物行事・スイカ祭りが開催される。スイカだけでなく、カボチャやタケノコなど、地元の主要農産物がずらりと並び、直販市場としての一面も持つ。このようなイベント開催の背景には、歴史の変遷があるという。(トン=土へんに敦)

スイカ祭りの主催者によると、1950年代、金門は対中国大陸の軍事拠点として陸軍の防衛司令部が置かれ、最盛期には10万人以上の軍人が駐屯していたため、地元で採れる農産物は引く手あまただった。しかし1992年の戒厳令解除をきっかけに観光地化され、現在軍人の数は約5000人。これによって農作物の消費量が激減、生産農家にとって厳しい現状となったという。

地元では打開策として、スイカの早食い大会やニワトリ追いかけ競争などを企画し、農産物の販売拡大と地域活性化を目指してきた。2003年から8年間続き、期待通り地元の名物行事となったものの、事情により一時中断されていた。6年ぶりの開催となる今年は、スイカの大特売など、お楽しみ企画盛りだくさんで来場者を迎えるという。

(黄慧敏/編集:塚越西穂)