劉暁波氏が治療を受けているとみられる、中国の瀋陽にある中国医科大学附属第一医院(2017年7月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】服役中に末期がんの診断を受けて仮釈放された中国の民主活動家でノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者の劉暁波(Liu Xiaobo)氏(61)について、治療を行っている同国の病院は12日、劉氏の病状が厳しい状態であることを明らかにした。

 中国の瀋陽(Liaoning)にある中国医科大学附属第一医院(First Hospital of China Medical University)によると劉氏は、肝機能の低下が続き、「ショック状態に陥り、臓器が機能不全状態にある」という。

 同医院は、劉氏が末期の肝臓がんで先月上旬に入院して以降、病状を定期的にウェブサイトで公開している。

 国際社会からは劉氏を海外で治療させるよう求める声が出ているが、中国政府は同氏が国内トップクラスの医師たちから最善の治療を受けているとして要求をはねのけている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の中国専門家、パトリック・プーン(Patrick Poon)氏はAFPに対し「当局が劉暁波氏の健康状態に関する情報すべてを統制しているため、病院のウェブサイトに公開された情報の真偽を検証するのは難しい」と述べている。

 その一方で、今週に入り、病院を訪れた米国とドイツの専門医が中国人医師団について、劉氏の治療に「とても献身的」に取り組んでいると述べる様子を捉えた映像が流出。人権団体からは「プロパガンダ」だと批判する声が上がった。また在中国のドイツ大使館は10日、これを医師と患者の間の守秘義務違反だと非難し、専門医ではなく治安組織が「一連の動きのかじを取っているように思えると述べている。
【翻訳編集】AFPBB News