テニス、ウィンブルドン選手権。整列するボールキッズ(2017年7月6日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニスのスター選手であるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が先日の試合中、自身の真横に捨てる場所があったにもかかわらず、ごみを処分するようボールボーイに頼んだことを受け、現在開催中のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)ではボールキッズに対する選手の振る舞いが物議を醸している。

 今大会ではすでに、フランスのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino)がボールボーイに肩をぶつけたとして、9000ドル(約102万円)の罰金を科せられていた。

 ツアーで最も人気がある選手の一人とされているナダルは10日、フルセットの激闘を演じたギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)との試合中、自身が座るベンチの真横にごみ箱があったにもかかわらず、飲み物のふたを捨てるようボールボーイに要求した姿が捉えられた。

 少年は従順に仕事をこなしたが、視聴者からは「マジかよ…。ナダル、ごみ箱は真横にあるよ。自分のごみは自分でその中に入れろよ」、「なんて怠惰なんだ!ラファの大ファンだが、2インチ(約5センチ)しか離れていないごみ箱に手が届かないの?」などの声がツイッター(Twitter)上で聞こえた。

 一方のマナリノは、杉田祐一(Yuichi Sugita)に勝利した男子シングルス2回戦でボールボーイに肩をぶつけたとして、「非スポーツマン行為」で失点の罰則を受けた。世界51位で29歳のマナリノは「私がボールボーイに対して良い振る舞いができていないって?」、「第2セット途中でよろしくないことが起きたが、わざとではなかった。ボールボーイの姿は見えなかったし、相手も私が見えていなかった。大したことではないのに、みんなが大事にしているんだ」と話している。

「これまでボールボーイと問題があったことは一度もない。彼らには常に良い人であろうと心掛けている」

 また世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、選手がボールキッズに対して敏感な態度をとってしまうことがあると認める。

 11日にマナリノを下したウィンブルドン3勝のジョコビッチは、「選手は時にして乱暴になりうるが、プレーヤーの立場も理解する必要がある」とすると、「ポイント間で回復する時間があまりない時に起きている。そうした4、5秒の間にタオルやボールが手渡され、乱されてしまうことがあるんだ」と語った。

「タイムバイオレーションを取られてしまうこともある。これまでに何度となく起きてきたね。でも彼らはテニスにとって重要な一部だ」

 2週間にわたり開催されるウィンブルドンでは、約250人のボールキッズが働いており、地元の学校に通う平均年齢15歳の少年少女が選ばれている。
【翻訳編集】AFPBB News