こどもにさまざまな職業体験を提供する「キッザニア(KidZania)」では、2017年7月7日から、豊洲のキッザニア東京に、ロボットプログラマーの職業体験ができる『ロボット研究開発センター』をオープンさせると発表しました。

キッザニアとは、公式ページのよれば、3〜15歳のこどもを対象にした、楽しみながら社会のしくみが学べる『こどもが主役の街』。約100種類の仕事やサービスが体験できるとあります。

日本国内に東京、甲子園と2ヶ所ですが、元は1999年9月1日にメキシコシティー(メキシコ)の「サンタ・フェショッピングモール」でオープンしたのが始まりだそうです。

『ロボット研究開発センター』では、アトラクションを提供するドコモショップが導入する、架空の携帯電話の契約業務をスムーズに行えるよう、プログラマーとなってロボットプログラムを体験します。

NTTドコモ プレスリリースより

プログラミングは、2チームに分かれて『受付ロボット』と『窓口ロボット』をそれぞれを開発。

受付ロボットは、店頭で来店者の名前や要件を聞いて窓口へ案内できるようにプログラム。また、窓口ロボットは、受付で聞いた情報を引き継いでプランなどを案内し、契約内容を確認できるようにプログラムをします。

どんな動きや言葉を発するかを決めたら、タブレットPCを使ってロボットの動きや発言内容をブロックパズルのように連結させて、プログラムを組んでいきます。

それぞれの受付ロボットと窓口ロボットが完成したら、受付から契約窓口までスムーズにお客さまを誘導できるかのチェック。お客さまが希望通りの携帯電話を契約できれば、「お仕事完了」になります。

子供のためのプログラミング教育は年々注目度を増しています。それは2013年6月に発表された、政府の成長戦略の中に『プログラミング教育』について『義務教育段階からのプログラミング教育等のIT教育を推進する』という内容が盛り込まれ、2020年からは正式に小学校の義務教育に取り入れることが発表されたからにほかなりません。

こうしたプログラミング教育における背景には、WebエンジニアをはじめとするIT人材の不足があります。昨年の経済産業省が発表した『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』によれば、2020年に36.9万人、2030年には78.9万人のIT人材が不足すると予測しています。

この課題は日本だけでなく海外でも懸念され、アメリカでプログラミング教育の推進を進めるNPO法人のCode.orgの調査では、2020年にはアメリカでも40万人のプログラマーが足りなくなるんだそうです。

こうしたことから2015年ころから日本でも小中学生を対象としたプログラミング教室が盛んになっています。

ちなみに昨年開催され大好評だった『全国小中学生プログラミング大会』の第2回が、文部科学省、総務省、経済産業省の3省の後援のもと、今夏に開催されます。これにはニッポン放送のオールナイトニッポン.comも協力し、子どもたちの『表現する力』をプログラミングを通じて身につけさせたいという思いを実現させていきたいということです。

第2回「全国小中学生プログラミング大会」

ロボットや人工知能を活用した展開は、今後、当たり前の時代となっていきます。将来のIT技術者不足を見据えて、いまのうちに未来の職業体験をしておくことは極めて大切なことだと思います。この中から、将来、天才プログラマーが生まれることに期待しましょう!

[文・構成 土屋夏彦/grape編集部]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。