上海の隠れ家的スポットは?在住10年の移住者が教える5つの場所

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こんにちは。中国の上海市在住のhirokaといいます。今回は「移住者に聞く旅行ガイド」の上海編として、私が住む上海のお気に入りのスポットを5つご紹介いたします。

1.パークハイアットホテル「リビングルーム」(上海柏悦酒店 「Living Room」)

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私が上海で暮らし始めたころ、まだ建設中だった上海ワールドフィナンシャルセンター(SWFC)。当時は世界一の高さになるのではと話題になっていたけれど、完成までに時間がかかったのもあって完成間近にして世界第1位の座は奪われてしまいました。

あれから世界中で競うように超高層ビルが建てられ、101階、492mの高さがありながらも今では世界第11位。それでも上海では2015年に完成した上海中心に次いで2番目の高さにあるSWFCは、見る角度によってさまざまな表情があり私の中では今でも堂々1位の座に輝いています。

そんな超高層ビルの87階にある「リビングルーム」というカフェをご紹介いたします。

SWFCは79階から93階までがホテルになっています。ホテルのカフェというとちょっと敷居が高いように感じますが、ここはひとりで考え事をしたり、ゆっくり読書をするのにぴったりな私の秘密の場所。SWFCの展望台エレベーターに向かう長蛇の列を横目に、さっそうとパークハイアットホテルのエントランスへ向かう時のワクワクした気持ちは、いたずらでお転婆だった子どものころをいつも思い出させてくれます。

「ニイハオ!」とホテルスタッフと挨拶を交わしながら、エレベーターでいっきに87階へ。扉が開いた瞬間、さっきまで下から見上げていた東方明珠テレビ塔が目線よりやや下に飛び込んで来ます。何度も来ていてわかっているのに、つい「うわぁ〜」と声が出てしまうのを、ホテルスタッフにクスッと笑われるのもいつものこと。壁一面ガラス張りのそのカフェは、「リビングルーム」という名にふさわしくとても落ち着いた空間なのです。私のお気に入りは、窓際だけどちょっと隅っこにある小さなテーブル席。「良かった、今日は空いていた!」どちらかと言うとお茶よりもコーヒーが好きな私だけど、ココに来るとなぜかお茶が飲みたくなるから不思議です。

今日はジャスミンティーにして、気持ちをリラックス。お気に入りの本を片手に上海の街を眼下に眺めながらゆったりと過ごします。

展望台も良いけれど、5つ星ホテルの贅沢で落ち着いた空間で過ごす時間は、忙しい毎日にちょっぴり花を添えてくれます。

営業時間:6:00〜24:00

住所:上海市浦東新区世紀大道100号

URLはこちら

コーヒー40元(約670円)、お茶65元(約1089円)〜(要15%サービス料)

2.1933老場坊(1933老场坊)

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我家からお散歩コースで行ける「1933老場坊」は、周りをぐるりと高層マンションに囲まれながらも今もひっそりと佇んでいる建物です。

その名前に使われているように、1933年にイギリス人のデザイナーによって建築されました。コンクリートむき出しの無機質な外観は、訪れる人に不思議な印象を与えてくれます。それもそのはず、ここはむかし屠殺場(家畜の食肉解体場)だったのです。

屠殺場としての働きを終えて閉鎖されたあとしばらく放置されていましたが、2005年に政府が優秀歴史保護建築に認定したのがきっかけで改装が進められ、おしゃれスポットとして生まれ変わったのです。

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家の周りをお散歩していた時にたまたま出会ったこの建物に、当時の私は宝物のような特別な場所だと感じられたのでした。しかし後になってここが屠殺場だったと知り、それまでそっと秘密にしておきたかった思いが一気に崩れ、自分の中に重い空気が渦巻いたのでした。家からすぐの距離にありながら、しばらく近くを通ることさえできない恐怖を覚えたのです。

ある日どこから聞いてきたのか友人に、「おうちの近くなんでしょ、1933を案内してくれない?」と言われたのです。友人は屠殺場だと知りながらも、昔の建築物にまた息を吹き込んで活用するのは素晴らしいことだと言い、半ば強引に連れられた形で久しぶりに足を踏み入れたのでした。しかし数カ月ぶりの印象はまるで違っていました。オシャレなカフェやレストラン、センスの良い雑貨屋さんが並び、シガーバーまでありました。店舗スペースとは分断されながらもオフィスは誰でも見学ができて、しかも外から丸見え。若い人たちがテキパキと働いている様子が見えました。その時、私の肩がスッと軽くなってモヤモヤしていた気持ちが飛んで行ったのがわかりました。

「あ〜私は何をこだわっていたのだろう、こんなにステキな場所が家の近くにあるのに・・・」

上海の地を離れた友人たちに、この場所を案内しなかったことをこの時初めて後悔したのです。

建物の外観は横に長い長方形でありながら、建物中心は円形になっていて、そこから縦横無尽に細い通路が張り巡らされています。それはまるで迷路の様で自分が何階に立っているのかわからなくなるほどです。

外灘観光の後ちょっと足を延ばしてぜひ訪れてみてください。きっと新しい上海を発見するはずです。

営業時間:9:00〜22:00(店舗により異なる)

住所:上海市虹口区溧阳路611号

URLはこちら

3.魯迅公園(鲁迅公园)

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むかし教科書に出てきた有名な小説家「魯迅」。その魯迅にちなんだ公園があることは、

あまり知られていません。そのむかし、日本人租界地として多くの日本人が居留していたとされるこの地域は、今でこそ日本人はほとんど住んでいませんが、当時はこの周辺に多くの日本人が生活していたことでしょう。魯迅のお墓や記念館までありながらも、観光スポットとはまるで正反対の場所にあるので、どうしても見逃されがちな魯迅公園ですが、ここ数年ちょっとした異変が起きているのをご存じでしょうか。

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市民の憩いの場として無料開放している魯迅公園は、朝から籠に入れた鶯の鳴き声を自慢しあう年配の方々、太極拳や中国ダンスをする人たちで大賑わい。それから道端にシートを敷いて囲碁を楽しんだり、ひとりカラオケで熱唱したりと、みなそれぞれの時間を楽しんでいます。

私は最近二胡を習い始めたばかりで、ここの公園には二胡愛好家が集まる場所があると聞き、興味本位で訪れてみたのでした。広い公園ですがその場所はすぐ見つかりました。どうみても普通のおじさんおばさんが、気持ち良さそうに二胡を奏でている姿を見て、なかなか上達しない自分にちょっと腹が立ちました。10人足らずの二胡愛好家たちは、それぞれが思い思いの曲を弾いていて一見まとまりのないように見えますが、聞こえてくる音色はどれも心地よくてしばらく聞き入っていました。

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その時、目の前にすごい人だかりを見つけました。何事かと思って近づいていくと・・・

そこは青空お見合い所だったのです!何となく噂には聞いていましたが、長く上海に住んでいながら遭遇したのは初めて。二胡の音色に後ろ髪を引かれつつも、人だかりに足は向かっていました。歩道脇に色とりどりに広げられた傘には、結婚を望む若者の履歴書なるものが貼り付けてあります。名前や生まれた年の他、身長や職業、年収や性格に至るまで事細かに記され、興味を持った母親や父親がその傘の持ち主にあれやこれやと質問しているのです。傘の持ち主は待ってましたと言わんばかりに弾丸トークが始まりました。

子を思う親の気持ちは世界共通なのですね。でも結婚相手まで親が面倒みるのは当の本人はどう思っているのでしょう。

開園時間:5:00〜21:00(5〜9月)、6:00〜21:00(10月)、6:00〜19:00(11月)、5:00〜21:00(4月)

住所:上海市虹口区四川北路2288号、東江湾路146号他

URLはこちら(wikipedia)

4.得和茶館(得和茶馆)

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中国と聞けば真っ先にお茶をイメージする人は多いと思いますが、レストランで中国茶を注文するくらいで、本当の楽しみ方を知っている人は少ないはず。そこで中国人に見習ってお茶館の楽しみ方をご紹介したいと思います。

私が中国茶を習い始めたころ、「せっかく中国茶を勉強しているのだから一度はお茶館に行ってみなさい!」と中国茶の先生に勧められたのが、この得和茶館です。

ここは上海に来たらほとんどの人が訪れる観光スポットの田子坊から徒歩圏内にありながら、公共施設の建物に入っているため絶対気が付かない穴場的な場所です。お茶館に行くときは、朝食を軽めにしてお腹を空かせて行くのがお約束。

ちょっと早めのランチのつもりで11時ごろにお茶館入口に到着したら、専用エレベーターで2Fへ。ドアが開いた瞬間、そこはタイムスリップしたかのように古風な上海の雰囲気で気分が盛り上がります。すると同時にどこからともなくいい匂いが・・・

そう、このお茶館は好きなお茶を1つ注文すると、お茶請けがぜーんぶ食べ放題なのです。ランチやディナーの時間に合わせて行けば、常備提供されている果物やナッツや砂糖菓子以外にチャーハンや上海焼きそば、炒めもの、唐揚げ、焼売、春巻き、スープ、お粥などなど、食べきれないほどのお料理がどんどん出てきます。

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お茶館なのでお茶の種類も豊富。どれにしようか迷ったら鉄観音やプーアル茶がおススメです。小さな茶盤に茶壺(急須)と杯子(小さな湯呑)などが乗っかったお茶セットが運ばれて来て、このミニチュアのようなセットがまたかわいいのです。お店のお姉さんの鮮やかなお手前にも惚れ惚れしちゃいますよ。あとはポットに入っているお湯を足しながら、友人とのおしゃべりに花を咲かせます。

周りを見回せば、ちょっと年齢高めのおばさんやおじさん方のグループがあちらこちらに見られ、山盛りのお茶請けがテーブルいっぱいに広げられて上海の人たちの人間模様を見るのもまた楽しいものです。

営業時間:9:00〜25:00(ランチ11:00〜、ディナー17:30〜)

料金:108元(約1,810円)〜(お茶を頼むとお茶請けが食べ放題)

住所:上海市卢湾区建国西路135号2F

URLはこちら。

5.上海古猗園餐庁(上海古猗园餐厅)

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上海に来たら絶対食べたい小籠包!!!豫園の南翔饅頭店はあまりにも有名ですが、実は南翔こそ小籠包発祥の地なんですよ!ロコがおススメするマル秘スポットの最後は、たった5元(80円くらい)で行けちゃうプチトリップをご紹介します。

上海市内から地下鉄に乗って40分弱で南翔駅に到着。発祥の地と聞くとすごく田舎を想像するかもしれませんが、上海万博で地下鉄が整備され南翔もしっかり通勤通学圏内になりました。駅前にどーんと大きなショッピングモールや高層マンションがぼんぼん建っているのできっと驚くかもしれません。

お目当ての上海古猗園餐庁へはバスでも行けますが、ここはやっぱり歩いて街の雰囲気を楽しみながら向かいましょう。駅前からまっすぐ伸びる大通りを15分ほど歩くと、右手に古猗園が現れます。上海で一番古いと言われている庭園です。とてもステキな庭園なのでお時間があればぜひお散歩がてら寄ってみてくださいね。古猗園を通り過ぎるとすぐ、大きなこま犬がお出迎えしてくれます。ここが上海古猗園餐庁です。

見るからに風情ある建物は100年以上も前からここにあって、駅前の近代的な様子とは正反対です。お店はだだっ広いホールのようで、大小さまざまなテーブルが無造作に並んでいます。セルフサービスなので、まず食券を買いましょう。小籠包はオリジナル30元(約500円)(16コ)と蟹入り30元(10コ)の2種類。お腹が空いていれば、ひとりで1籠(セイロ1つ)ペロリと食べられちゃうと思いますが、できれば南翔老街で食べ歩きもしたいので、食べたい気持ちをグッとこらえて腹7分目くらいに抑えておいた方が良いかもしれません。食券を持って左の方の受取所に移動します。白衣を着たおばちゃんが待ち構えているのですぐわかると思います。湯気をモクモク出して蒸したてがどんどん運ばれてくるので待ち時間がほとんどないのも嬉しいです。小皿やレンゲなどはセルフサービスなので自分で運んでくださいね。

テーブルは相席が当たり前、観光客はもちろん地元の人も食べに来るので、一緒にハフハフしながら本場の味を楽しみましょう!お隣のおじちゃんがニコニコしながら「ハオチーマ(おいしいかい)?」と言って来たら恥ずかしがっていないでこちらも「ハオチー(おいしいよ)!」と答えましょう。おじちゃん嬉しくて中国語でどんどん話しかけてくるかもしれませんが…

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営業時間:8:00〜21:00(平日16:00まで)

住所:上海市嘉定区南翔镇沪宜公路218号古猗园南大门(古猗园路沪宜公路)

URLはこちら

南翔老街

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【著者プロフィール】hiroka|トラベロコでの連絡先はこちら

気がつけば上海生活10年になりました! ローカルマンションに家族で住み、上海に根付いた生活をしています。 ふたりの息子を現地系インターに通わせたおかげで幼稚園・学校事情にも詳しくなりました。 また、息子のために友人と始めた土曜日の学校『日本語補習クラブ』の代表をしており、さまざまな国のたくさんの友人に囲まれ楽しく上海生活を送っております。

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