レディオヘッドのトム・ヨーク、テルアビブ公演に関するケン・ローチ監督の批判に反論

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 レディオヘッドが2017年7月19日(現地時間)にイスラエルのテルアビブでライブを行うことを巡り議論が巻き起こっている。

 ライブの開催が発表されてから、パレスチナ人に対するイスラエルの人権侵害に抗議する著名人たちが、4月24日付の公開書簡でレディオヘッドにライブを中止するよう要請した。これに対し、フロントマンのトム・ヨークは何故直接連絡してこなかったのかと非難したが、書簡にサインしているロジャー・ウォーターズは何度も連絡を試みたと反論。その後もバンドは様々な親パレスチナ派グループから糾弾されていた。

 問題の根本には基本的な考え方の違いがあり、いわゆる“BDS”ムーブメント(ボイコット、ダイヴェストメント(投資の撤収)、サンクション(制裁措置))を支持する側はビジネスや政治への支援をやめることでイスラエル政府に圧力をかけたい狙いで、レディオヘッドが支持している立場は、BDSムーブメントのやり方ではイスラエルにポジティブな影響を与える為に必要な対話や文化交流を妨げると考えている。

 公開書簡にも署名し、これまでレディオヘッドの判断を最も声高に批判してきた一人でもある映画監督のケン・ローチが、7月11日に英インデペンデント紙に論説を掲載し、自身の立場を明確にした。「誰がレディオヘッドにアドバイスしているのか知らないが、彼らの浅はかなテルアビブでのコンサートを批判している多くの人々と頑なに向き合おうとしない彼らの姿勢を見ていると、彼らが片側だけの話を聞きがっているとしか思えない。アパルトヘイトを支持する側だ」と彼はバンドを批判している。そして、「レディオヘッドは抑圧された側に立つのか、抑圧する側に立つのか、決める必要がある」と迫った。

 ローチ監督の批判に対し、トム・ヨークはTwitterで反論した。「ある国で演奏することは、その国の政府を支持していることにはならない。僕たちはイスラエルで20年以上も演奏していて、その間政権は何度も交代しているし、中にはよりリベラルなものもあった。アメリカと一緒だ。僕たちはネタニヤフもトランプも等しく支持していないけれど、アメリカで演奏はする。音楽、アート、そして学問とは境界を超えることであって作ることではなく、心を開くことであって閉じることではなく、人間性、対話、そして表現の自由を共有することだ。これではっきりしたかな、ケン」と彼は綴り、考えを変えるつもりはないことを伝えた。


◎トム・ヨークによる投稿
https://twitter.com/thomyorke/status/884812697912713217