経済発展と同時に世界屈指の自動車大国となった中国。大都市は自動車が増えすぎて深刻な交通渋滞が起きるようになったが、運転の荒いドライバーも多いため、交通事故も頻発している。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済発展と同時に世界屈指の自動車大国となった中国。大都市は自動車が増えすぎて深刻な交通渋滞が起きるようになったが、運転の荒いドライバーも多いため、交通事故も頻発している。
 
 中国メディアの騰訊はこのほど、日本在住の中国人の手記として、車を運転中に交通事故に遭ったという中国人の手記を掲載し、日本と中国では交通事故への対応が「あまりに違いすぎて驚いた」と伝えている。
 
 記事によれば、この中国人が運転中、日本人女性が運転する車と衝突したという。重大な事故ではなく、互いに怪我などはなかったようだが、過失割合としては日本人女性の方が大きかったそうだ。事故発生後、警察と保険会社に連絡をして、行うべきことは行ったと考えていたところ、事故発生の夜に事故相手の女性がお詫びの品を持って中国人の家を訪ねてきたという。
 
 事故相手が自らの過失を認め、お詫びの品を持参してきたという対応は、日本人ならば特に大きな驚きを感じることではないが、中国では絶対に見られない対応であるため、この中国人は非常に驚いてしまったという。そして、この出来事を中国版LINE「微信」で中国在住の友人に紹介し、「お詫びの品に対するお返し」をすべきかどうか相談したところ、友人たちからは「日本人の対応は度を越している」という意見が届いたことを紹介する一方、「お返しをすべきかどうかの答えは見つからなかった」とした。
 
 その後、日本人の友人に相談したところ、「日本社会の考え方では『お詫びの品は悪いことをしたと自分が感じたことの表れ』であるため、お返しはしなくて良い」と言われたことを紹介。日本は礼儀を重んじる国であるとしながらも、交通事故が起きた時、相手が自らの過失を認めつつ、さらに真摯に礼儀正しく対応してくれたことは大きな驚きであったと伝えている。
 
 日本では道路を歩いていて他人にぶつかっただけでも詫びる。一方、中国では自分が悪いと思っても、自ら詫びる人はほとんどいない。詫びることは即ち、自分に非があることを認め、自分が不利になると考えるためだ。このような考え方が一般的な中国では、交通事故の際も「自分の非を自ら認める人」はほとんどいないのが現状であり、この中国人が日本人女性の対応に驚いたのもごく当たり前と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)