米国のドライバー死亡事故、16年ピークに減少か

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経済の回復が続く中で、米国には良くもあり、悪くもあるといった状況が見られる。経済活動の活発化に伴い、高速道路上での交通事故死が増加しているのだ。

非営利団体の米安全性評議会(NSC)によると、交通事故による死者数は2016年、前年比6%増の4万200人に上り、2007年以来の高い水準に達した。

米道路安全保険協会(IIHS)によれば、米国では失業率が例えば6%から5%に低下すると、国内の自動車の走行距離の合計が2%増加。結果として、交通事故による死者数が2%増えるとされている。さらに、高速道路を走行するトラックなどの商用車が増加することから、乗用車同士の事故よりも重大な結果につながることが多い、商用車が絡んだ事故が増えるのだという。

米労働統計局の予測によると、失業率は2014年からの10年間で1.7%低下すると見られている。ただ、IIHSはこれが実現した場合でも、交通事故による年間のドライバーの死者数は、2016年をピークに減少を続けるとの見方だ。2015年に3万5092人だった年間死者数は、2024年には約3万4400人になると予想している。

前方衝突防止支援システムやその他の先進安全自動車の機能、そして自動運転技術を採用するモデルの増加が、嘆かわしい死亡事故の発生率の低下に貢献すると期待される。

運転者の死亡事故、最多はヒュンダイ

2012〜15年に発生した自動車とトラックの事故が原因の死者数についてIIHSがまとめた統計では、車種別に見た死亡事故の発生数に大きなばらつきがあった(事故に遭った車の乗員の数が一定ではないため、ドライバーの死者数のみを調査)。

サブコンパクトカーのヒュンダイ「アクセント」は、登録台数100万台当たりの年間死者数が最も多く、104人に上った。そのほか、事故による死者数が多かったモデルは、以下のとおりとなっている。

1. ヒュンダイ アクセント(104)
2. キア リオ(102)
3. サイオンtC(101)
4. シボレー スパーク(96)
5. 日産 ベルサ(83)
6. キア ソウル(82)
7. ダッジ チャレンジャー(81)
8. 日産 タイタン クルーキャブ(73)
9. 日産 セントラ(72)

運転中の事故による死者数は、国家道路交通安全局(NHTSA)の死者数分析報告システム(FARS)と調査会社IHSオートモーティブの登録台数データに基づくもの。また、ドライバーの性別、年齢を調整因子としている。調査対象とした2014年モデル(一部は2011年以降のモデルを含む)は、いずれも2012〜15年に登録台数が10万台を超えており、ドライバーの死者数が20人を超えたモデルだ。

ただ、IIHSが発表した前回の調査結果と比べると、小型車を運転中の事故によるドライバーの死者数は減少している。ヒュンダイ「アクセント」とキオ「リオ」は2011年モデルを対象に行った登録台数100万台当たりの年間死者数の調査で、それぞれ120人、149人という結果だった。

死亡事故ゼロのモデル

一方、高級SUVと大型の高級車を中心とした以下10モデルでは2012〜15年、ドライバーが死亡する事故は発生しなかった。

・アウディ A6
・アウディ Q7
・BMW 535i/ 535is/ 535xi
・ジープ チェロキー
・レクサス CT 200h
・レクサス RX 350
・マツダ CS-9
・メルセデス・ベンツ Mクラス
・トヨタ タコマ
・フォルクスワーゲン  ティグアン