トヨタがシリコンバレーにVC設立 1億ドルで自動運転を加速

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トヨタは7月11日、米シリコンバレーにスタートアップ育成に特化したファンド「トヨタAIベンチャーズ」を設立すると宣言した。手始めに1億ドルの資金をスタートアップ育成に投入していく。初回の投資先はイスラエル本拠のIntuition Robotics、英国のSlamCore、シリコンバレーのNautoとなっている。

トヨタは2015年にカリフォルニア州ロス・アルトスに設立したAIの研究開発機関Toyota Research Institute(TRI)を通じ、AIベンチャーズの支援先企業に技術支援を行っていくという。

TRIでCEOを務めるGill Prattは「TRIは急速な発展を遂げており、優秀なスタートアップとのコラボレーションを進めていく。才能ある起業家らとともに人々の暮らしに役立つアイデアを形にしていきたい」と述べた。

トヨタAIベンチャーズは従来のVCとは違い、特定のジャンルのスタートアップの育成を目標とするベンチャーキャピタル。トヨタはこの取り組みにより、最新技術を市場により迅速に投入していくことを目指している。

「破壊的テクノロジーの多くはスタートアップ企業らが生み出している。当社はこれらの企業を支援する役割を果たしたい」とTRIでバイスプレジデントを務めるJim Adlerは述べた。

初回投資先となるIntuition Roboticsは高齢者が自宅に居ながら仲間と交流できるロボットの「ElliQ」等を開発。TRIは今年5月の同社の1700万ドルのシリーズA資金調達にも参加していた。

SLAMcoreは自動運転車両やドローン向けに、周辺情報や地図情報を生成するためのアルゴリズムを開発する企業。TRIは今年3月の同社のシード資金調達に非公開の金額を出資していた。

Nautoはトラックや業務車両向けにAI技術を活用したセンサーが生み出す道路情報を提供し、クラウドベースのモニタリングを可能にする企業。Nautoは2016年8月のシリーズA資金調達で1200万ドルを調達していたが、TRIも出資元の一つだった。

トヨタAIベンチャーズは今後、人工知能やロボティクス、自動運転やデータ及びクラウド技術分野への投資活動を進めていくという。