Audi A8。(画像:アウディ・ジャパン発表資料より)

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 ドイツの自動車メーカー・アウディは、スペイン・バルセロナで開催されたアウディサミットにおいて、フラグシップモデル「Audi A8」を発表した。これは、史上初めての、市販される「レベル3」自動運転車となる。

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 A8の紹介に移る前に、まずは基本のおさらいをしよう。自動運転とは何か。

 まず、通常の、ドライバーが全てを操作する車をレベル0という。自動ブレーキなど、加速・操舵・制動のいずれかに介入しうるシステムを持つものがレベル1である。加速・操舵・制動の複数をシステムが行うが、人間の常時監視が必要である状態をレベル2という。そしてレベル3では、加速・操舵・制動の全てをシステムが行い、人間はシステムに要請された時以外は運転から解放される。そして完全な自動運転がレベル4である。

 自動運転車の開発を巡っては、グーグルなど多くの先進大企業が凌ぎを削る激しい競争があった。しかし、ついにアウディが一歩、状況をリードしたというわけである。

 では、A8について見てみよう。A8には、Audi AIトラフィックジャムパイロットが搭載される。一定の条件が揃っているとき、システムは自動で運転を続ける。

 一定の条件とは、中央分離帯のある高速道路を、時速60キロメートル以下で走行しているとき、である。その国の交通法規にもよるが、自動運転中は車載のテレビを見ていても構わない。ただし、システムが必要と判断された場合には、ハンドルを握り、運転に専念することを要請される。つまりはレベル3の定義通りである。

 A8は、まずドイツで今秋から販売される。自動運転機能は、2018年から、段階的に解放されていくことになるという。ベース価格は9万600ユーロ、約1,200万円。

 ついに、来たるべきものが来た。我々は、新時代の訪れを目の当たりにしようとしているのかもしれない。