テニス、ウィンブルドン選手権の開幕を控え、マイケル・チャンコーチ(左)が見守る中で調整を行う錦織圭(2017年7月1日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)には、躍進して四大大会(グランドスラム)のタイトルを獲得できる才能を確実に持っていると、コーチを務めるマイケル・チャン(Michael Chang)氏がAFPに対して語った。

 チャン氏は、けがに悩む世界ランキング9位の錦織が、メジャー大会を健康な状態で迎え、いくつかの点でプレーを修正すれば、ツアー内で誰にでも対抗できると語った。

 2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships)で決勝進出を果たした錦織だが、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)と全仏オープン(French Open)では準々決勝止まりで、グラス(芝)コートのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)では16強が最高成績となっている。

 今年のウィンブルドンで錦織は、ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に4-6、6-7(3-7)、6-3、3-6で屈し、3回戦で姿を消した。

「このサーフェス(芝)で彼はうまくやれる。ケイが健康であれば、どのサーフェスでも世界最高峰の選手と戦える。特に開催中のウィンブルドンの芝コートはベースラインプレーヤーにふさわしい」

「時間の問題だと思いたい。とはいえ、彼のここ(ウィンブルドン)での過去の成績が、彼の実力を示しているとは考えていない」

「ポジティブなのは健康な状態でここから離れていったことだ。それによって全米オープンを良い形で迎えることができるだろう。全米まで良い状態を保ってもらいたい」

 錦織の前にはアンディ・マレー(Andy Murray、英国)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、そしてラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のビッグ4が立ちはだかっており、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)やミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)もその牙城を崩そうと狙っている。

 しかし、1989年の全仏オープンで優勝経験を持つチャン氏は、グランドスラムでコンスタントに準々決勝や準決勝に勝ち進むことは、錦織にとって手に負えないことではないと言う。

「その領域に踏み入ることは彼にとってそこまで難しいことではない。次のステージへ踏み込んでいくチャレンジだ。しかし、そこまでには厳しい相手が待っている。熱心に取り組み続け、健康であり続けることが必要だ。そうでなければ彼は非常に敏感になってしまう」

「それでもやれるだけの才能は持っている。いくつかの点で修正をして、チャンスをつかまなければならない。よい機会があれば、成功へのチャンスもある」

 またチャン氏は、錦織のけがの扱いについて、プレーすることで悪化するのか、治療しながらプレーしたり対処できたりする慢性的な問題なのか、バランスを見いだすことが大事だと語った。
【翻訳編集】AFPBB News