専門家に聞いた!エアコンのカビ臭を何とかする方法

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暑い季節がやってきた。涼を求めて久しぶりにエアコンのスイッチを入れた途端、冷気とともにカビ臭が放出され、嫌な気分になった経験はないだろうか。カビ臭の発生は、当然ながらエアコン内部に潜んでいるカビが多くの原因だが、不快な臭いだけでなくカビ胞子などの有害物質が放出されている可能性も高い。そしてそのカビ胞子を我々は体内に吸い込んでいるかもしれないのだ……。カビ臭は、エアコンをつけた瞬間が最も強烈で、段々と薄れていくことが多いが何故だろうか? カビ臭が発生した際の対処法や予防策なども含め、全国1400店舗以上を展開するハウスクリーニングと家事代行の全国チェーン「おそうじ本舗」の尾崎真さんに話を伺ってみることにした。

■あの匂いの原因とカビが繁殖しやすい環境

エアコンをつけたときの不快なカビ臭は、何故発生するのだろうか。

「湿気やホコリなどが原因で、内部にカビや雑菌が繁殖してしまったエアコンを運転することで、吹き出し口からそれらが一気に放出され、吸い込んでしまうために生じます。スイッチを入れた瞬間は、放出されるカビや雑菌の量が最も多いため、つけ続けていると臭いは薄くなることが多いです」(尾崎さん)

あのエアコンならではの臭いは、溜まったカビと考えてよいだろう。では、エアコンの取り付け場所により、繁殖の程度は異なるのだろうか。

「北側などの日当たりの悪い場所に置いているエアコンはカビが生えやすいです。また、14帖以上など比較的大型のエアコンは、換気扇より空気を吸う力が強いです。そのため、キッチンに近い場所(リビングなど)に取り付けられていると、調理中の油を含んだ水蒸気を換気扇以上に吸い込み、内部に油汚れを溜め込んでしまいがちです。結果的にそれがカビのエサになり、エアコン内部にカビが大量発生する状況をよく見かけます」(尾崎さん)

換気扇が汚れて目詰まりしていると、より一層エアコンが油汚れを吸い込みやすくなるとのこと。換気扇の汚れはエアコンの汚れに繋がるという事実は、プロの間では常識なのだ。

■素人ができる予防策と対処法

そもそもカビを発生させないための予防策はあるのか、尾崎さんに聞いてみた。

「湿度の高い日本では、カビの発生を完全に防ぐことは難しいです。ですが、夏場は2週間に1回の頻度でフィルターを取り外し水洗いすること、さらにエアコンを消すときは30分〜1時間程度、送風にして内部を乾燥させることをおすすめします」(尾崎さん)

しかし、これは根本的な解決にはならないという。カビはエアコン内部まで繁殖している場合が多いからだ。

「ご家庭では、フィルターの掃除以外に、吹き出し口の見えているカビを拭き取るくらいが限界かもしれません。カビは、臭いによる不快感以外にも、直接体に取り込み続けると、アレルギーや肺炎などの健康被害が生じることもあると言われています。エアコン内部の掃除は経験豊富な専門業者に、専用洗剤と高圧洗浄機を使って分解クリーニング(丸洗い)してもらうほかありません」(尾崎さん)

では、エアコンからの悪臭が、カビ臭ではない可能性もあるのか。そのような場合、どんな原因が考えられるのか。

「エアコンの結露水を室外に出すドレンホースは、室外機置き場の所でそのまま外に繋がっています。室外機の近辺がゴミ置き場や不衛生な状態ですと、そのニオイが室内に入ってくる場合があります」(尾崎さん)

カビだけでなく、室外機周りにもエアコンからの悪臭の元があるとは衝撃的だ。庭やバルコニーは、ついゴミの一時置き場にしてしまいがちという人もいるだろう。“臭いの元”をしっかり見極め、エアコンをフル稼働する盛夏までにエアコンからカビと汚れを撃退しておきたいものだ。

なお、「教えて!goo」では、「あなたが体験したエアコンのトラブルを教えて!」という質問とともに、ユーザーの皆さんの体験談を募集中だ。

●専門家プロフィール:尾崎 真
おそうじ本舗 商品・サービス開発責任者。国家資格ハウスクリーニング技能士。ハウスクリーニング全般のプロとして多数のテレビ番組に出演。技術や知識を活かしながら「誰でもラクしてキレイに」をモットーに取材や講習をこなす。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)