(写真提供=SPORTS KOREA)

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あのKARAや少女時代の日本デビューから7年が経ち、「韓流ブームは終わった」と言われて久しい今日この頃だが、どうやら港では再び韓流がじわじわと再点火しようとしている。

その筆頭にいるのが、華々しく日本デビューを果たしたK-POPガールズグループ「TWICE(トゥワイス)」だ。

6月28日にリリースしたデビューアルバム『#TWICE』は、7月1日付のオリコン・デイリーCDアルバムランキングで1位を獲得。発売から4日で11万5561枚の売り上げを記録したという。

多国籍なガールズグループの増加

TWICEは韓国人5人・日本人3人・台湾人1人で構成された“多国籍グループ”。

デビューは2015年。所属事務所JYPエンターテインメントの売上を200%以上伸ばしたといわれるモンスターグループだ。

日本人メンバーのミナ・サナ・モモと台湾人メンバーのツウィは、ファンの間でその頭文字を取った“ミサモツ”と呼ばれ、グループ内でも高い人気を博している。

このTWICEだけではなく、昨今、世界へと市場拡大を狙うK-POP界において、海外出身メンバーはもはや必須オプションにもなっている。

韓国ではTWICEと並ぶ人気を得ているガールズグループの「BLACKPINK」も、韓国・オーストラリア・タイ出身のメンバーで構成された4人組だ。

「いろんな国の人に音楽を聴いてもらえることが私たち多国籍グループのメリットです」

2015年の韓国デビューライブでTWICEのメンバーたちはこう語っているが、まさに国際色豊かなことが最近のK-POPアイドルグループの傾向であり、成功への条件にもなっているらしい。
(参考記事:こんなにもいた!! K-POPグループとして活動する中国・日本・台湾出身アイドル10人

多国籍ならではの弱点も

ただ、多国籍グループにも弱点がある。政治的イシューと無縁でいられないことなどがその一例だ。

昨年、台湾人メンバーのツウィは韓国のテレビ番組で台湾の旗(青天白日満地紅旗)を振ったことで、中国人から「台湾独立派」との猛烈な批判を受けた。

その“ツウィ事態”によってTWICEの中国進出は保留どころか、半ば断念したといっても過言ではない。

そこで日本へと向きを変えたのが、思わぬ大当たりだったというわけだが、彼女たちの日本進出に対して韓国内では肯定的な反応が多く見られる一方で、一部のファンのなかには露骨に気に食わないと反感を示す人々もいるようだ。

先日、韓国版「2ちゃんねる」と呼ばれる「日刊ベスト(イルベ)」のユーザーは、「TWICEが韓国を捨てて日本で金を稼いでいる。もう韓国に戻ってくるな。空港で塩酸10リットル持って待機している」と、塩酸テロを予告する騒ぎも起きた。

もっとも、韓国のアイドルたちは日常的にそうした危険にさらされるいる部分がある。

有名なのが「サセン(私生)」と呼ばれる狂信的なファンたちだ。

過去には日本人メンバー・ミナへの殺害予告が投稿され、物議を醸したこともある。その人気の凄まじさゆえに、韓国では何かと危険にもさらされているのだ。

そうした逆風にもめげずに、日本デビューを記念して東京タワーの大展望台に代表曲『TT』をピンク色の文字で出現させたり、テレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』に出演するなど、さまざまな話題を振りまくTWICE。

少女時代とKARAが3年かけて成し遂げた日本進出を、TWICEは歴代最短期間である1年8カ月で達成したそうだが、そもそも日本デビュー前から『TT』の振り付けに登場する「TTポーズ」や、PVなどでよく着用する「テニスカ・ルック」を日本の女子中高生に流行させ、知名度を上げていたらしい。

「インターネットに国境は無い」という言葉はこういうことだったのかと、改めて思い知らされた気分だ。

韓国メディア『アジア経済』によると、TWICEは「来年からは日本のアリーナツアー、早ければ2019年末にはドームツアーが可能な人気ぶり」を見せているという。

日本の人々を再びK-POPの世界に引きずり込めるグループになれるかどうか、ぜひ見守りたいと思う。

(文=慎 武宏)