「ネガティブな思考が生まれることを止めることはできません…。しかし、感情をコントロールすることで、嫌な気持ちは片付けられます!」

そう語るのは、メンタルコンサルタントの笠原彰さん。彼の著書『気持ちの片づけ術』では、感情を管理するテクニックを科学的に紹介しています。

ここでは「自信」についての内容をまとめました。大事なときにかぎって、いつもクヨクヨしてしまうという人は、参考にしてみてください。

01.
普段の「行動」から変えて
プレッシャーに打ち勝つ

世の中には「自分に自信を持ちたい」と悩んでいる人が数多くいます。しかし、ウジウジ悩んでいるだけでは意味がありません。行動に移すことが大切です。つまりは、練習をしっかりすること。その歩みが「私はここまでやってこれたんだ」と前向きな気持ちを生むのです。

「適当な練習で、メンタル面だけ強くなりたい」と考えているのであれば、それは大きな間違いです。メンタル面だけ強くても体力や技術がなければ、スポーツはもちろん、ビジネスや日常生活においても良いパフォーマンスを発揮することはできません。日頃の努力や行いが良い結果に繋がる、ということを覚えておきましょう。

それでも面倒だと言う人は、行動を変えてみてください。

・下を向いている
・声が小さい
・表情が暗い

こちらのように、自信がないように見える所作とまったく逆のことをするのです。

・視線は前を向き
・笑顔で堂々と歩く
・声も大きい

日常生活から堂々とした態度をとっていると、周囲から「変わったね」と言葉をかけられるようになります。周囲のポジティブな反応から、自分自身も前向きな行動ができるようになり、自ずと自信はついてきます。

【Do it】
自信のあるフリをしてみよう。

02.
自分を変えたいときは
〇〇になりきる

上述した方法を会得したあとに「次にどう動けばいいか分からない」という場合もあるでしょう。そんなときはモデリング(手本とする行動を様々な角度から観察すること)がおすすめです。

「お手本」を見つけて、なりきるのです。そして、なりきるなら「具体的に」というのがポイント。具体性があることで、やるべき行動が明確になるからです。まずはなりたい人や憧れの人物を思い浮かべて、その人の仕草や口癖、表情、ファッションなど、できるだけ細かいところまで観察してみてください。

続いて、座ったまま自分自身が颯爽と歩いている姿をイメージします。そのとき、自分の感覚を研ぎ澄ませます。そして、スロービデオで再生しているようにゆっくり動いてみます。最後に実際のスピードに少しずつ近づけて行動しましょう。

これらを繰り返すことで、効果的な練習ができます。こうした鍛錬を繰り返すことで、ネガティブ思考が生まれにくくなり、メンタル面も安定するという好循環となります。

【Do it】
憧れの人の、仕草、歩き方、口調を観察してみよう。

03.
ネガティブ思考が
止まらないときは?

ネガティブ思考が止まらない状態は、決して悪いことばかりではありません。危険を察知する能力が働いて、自分自身を防衛できている証拠だからです。

人の心理では「生きていたい」よりも「死にたくない」がモチベーションになります。どちらも「生」への執着ですが「死にたくない」という切迫感があるほうが、何かをするために強いモチベーションになります。

ちなみに「生きていたい=接近動機」「死にたくない=回避動機」と言います。回避動機とは、いわゆる火事場のバカヂカラのこと。つまり、危機的状況でとても強い力を発揮できるものです。

無理にポジティブ思考へ変更するよりも、ネガティブ思考の自分で努力をしたほうが成功する場合があります。自分がすでに持っていることをアレンジするだけですから、非常に簡単です。無理にポジティブ思考に変えることもないですし、今までやってこなかったことを始める必要もありません。

もし自分がネガティブ思考だと言うのであれば、問題に優先順位をつけてみましょう。ひとつずつ解決していけば、芋づる式にクリアーになることがあります。まずは今あるべき問題に集中して対策してください。

このように、明るい未来を考えるにしても、暗い未来を考えるにしても、どちらも行動することに関しては変わりません。

自分はどちらのタイプかを分析し対策をしていきましょう。

【Do it】
とりあえずひとつの問題だけに絞って、対策を考えよう。

「どんな場面でもビビらない強いメンタルがほしい」、「いつも安定した気持ちでいたい」と考える人に、メンタルを鍛えるスキルや感情をコントロールするコツを紹介した一冊。心理学的な根拠に基づいているため、誰にでも簡単に試すことができる方法が掲載されています。